無数の星々から成り、まるで地平線まで延々と続く大河のような銀河。夜空の中でもとりわけ目を惹く存在は、おのずと撮影愛好家の被写体となる。Aryeh Nirenbergというカメラマンが撮影した銀河をテーマとするHDタイムラプス映像は、我々に地球が本当に回転していること、しかもかなりダイナミックな動きであることを感じさせてくれる。
地面に立って空を見上げるとき、人々は地球が回っていることを忘れがちだ。銀河のタイムラプス映像の多くは、人々の周りを夜空が回っている。しかし実際は、その反対なのだ。
地球が回っていることを示すため、Nirenbergは2年前にアメリカのコロラド州でおよそ3時間に及ぶ一連の銀河の写真を撮影した。12秒ごとに1回撮影をし、それを編集して銀河に対して地球が回転する映像を制作したのだ。
NirenbergはScienceAlertのサイトで、初めて銀河を撮影した地点に行った時のことを話している。元々は手前にあるダムを構図の中に入れたかったのだが、ダムに通じる道路が柵で閉鎖されていて撮影ができなかった。そこで変わった手法で、作品を面白くする方法を考えた。
Nirenbergは赤道儀という機材を用いていた。これは地球の自転軸と平行な軸で、天空を移動する恒星や惑星を追いかけることができるというもの。彼はカメラを赤道儀の上に設置すれば、空ではなく地面が動いていくタイムラプス映像を撮影することができると思いついたのだ。
地球は太陽の周りを公転し、南北の地軸を中心に自転している。自転速度は1時間におよそ1,600キロメートル。地球が一回転するのに必要な時間は1恒星日(sidereal day)で、これはぴったり24時間ではなく、およそ23.9344696時間である。
Nirenbergは2年前にも大峡谷でもう一つのタイムラプス映像を撮影した。こちらも実に美しい。
(大紀元日本ウェブ編集部)
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