セリーヌ・ディオンがマイケル・ジャクソンのものまねを、これには観客も大興奮

米人気司会者ジミー・ファロンは魅力的な男だ。彼はまた相手の持つ最高に奇妙な才能を引き出す不思議な能力を兼ね備えている。今回のターゲットはセリーヌ・ディオンだ。

艶やかなスパンコールのドレスを身にまとったセリーヌは、ステージに登場するとトゥナイト・ショーの座り心地の良いソファーに腰を下ろした。彼女はまるで自分のコンサートをはじめるかのようなエレガントな出で立ちだった。

しかし今回セリーヌが歌うのは彼女の持ち歌ではない。そう、ジミーは悪名高き「歌ものまねの輪」ゲームに彼女を引きずりこんでしまったのだ。その模様はのちにユーチューブでも共有された。

ジミーはセリーヌに「ブルートゥース搭載型」歌のものまね製造機を紹介し、ゲームのルールを次のように説明した。まず機械がある歌手と歌のランダムな組み合わせを表示する。そしてその組み合わせにしたがって交互に歌ものまねを披露するというものだ。

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セリーヌはゲームをおもしろがっているようだが、観客は(おそらくジミーも)セリーヌがどれだけコミカルなものまねを披露してくれるか検討もつかない。

ラウンド1:初めのお題はシェールで「フレール・ジャック」だ。セリーヌは「フェアじゃないわ。彼女は私の友達よ!」と返答するも世界的パフォーマーに遠慮はない。彼女はこのお題を完璧にやってのけた。

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その後ジミーがマイケル・ジャクソンで「ワンダンス」、ジョニー・キャッシュで「CはクッキーのC」の完璧な歌まねを披露するも、セリーヌはさらにその上をいく。ジミーよ、あなたは確かに素晴らしいが、カナディアン・ポップスの女王を打ち負かすことはできない。

本気を出したセリーヌはリアーナになりきってR&Bシンガーのごとく「こげこげこぶね」を歌い上げる。そして最後の歌まねはシーアで「ハッシュ・リトル・ベイビー」だ。

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シーア独特の歌唱スタイルをまねしたいという衝動にかられたセリーヌは席を立たずにはいられない。そしてセリーヌ史上最高のジョークが曲の中盤で披露された。セリーヌがシーアのトレードマークである目を隠すヘアスタイルを思い出したその時だ。

ジミーの軽快なトークとどたばた劇に負けじとばかりに彼女はすぐに決断した。セリーヌは自分の髪の毛をひるがえしてシーアスタイルの重たい前髪を作り上げ、そのままの姿で最後まで歌い上げたのだ。観客たちは大喜びで歓声をあげた。

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天下のセリーヌ・ディオンがこれほどのコメディエンヌだったとはだれが予想できただろうか。彼女が自分をさらけ出して挑んだ最高傑作をどうか見逃さないでほしい。

シーアの言葉を借りるなら「パーティーガールは傷つかない」である!

(大紀元日本ウェブ編集部)