アフリカでは裕福な家庭に生まれましたが、転落人生を歩むことになったアデレーク。彼は麻薬の売人から海軍に転職をし、その後海軍特殊部隊に転進します。無神論者だったアデレークは信仰を持つようになり、海軍特殊部隊から俳優に転身し、現在は作者として活躍しています。
アデレークの父親はナイジェリアでも成功を収めた人物でした。アデレークの母親は米国人で、裕福な家の出身でした。家族は快適な暮らしを送っていましたが、結果的にナイジェリア政府により財産が奪取され、アデレークが5歳の時、父親は不審な死を遂げ、家族は一文無しになります。
その後家族は米国に移住し、シングルマザーとして息子たちを育てるために、母親は死に物狂いで働くことを強いられます。アデレークは父親がいない孤独を埋めるために路上に出て、犯罪に手を染めるようになります。
不可知論と無神論のはざまで数年間、さまよった後、アデレークは軍隊に入隊します。軍隊生活は彼の人生において転換期になったとはいえ、お金や成功を手にしても、満たされた気持ちにはなれませんでした。
このような状況において、彼はとうとう神に目を向けます。信仰を取り戻した後、生活は一変しました。その後アデレークは映画にエキストラ役で出演し、徐々に知名度を上げていきます。そして、他の人に啓発を与えるために自分の人生を本にまとめることを決意します。
人生において驚くような変化を遂げたとは言え、彼は自分の人生の大半が失敗であったと振り返っています。「この本は何回も何回も失敗を繰り返した男の話です。でも最終的に自分の失敗から学び、そこから教訓を引き出し、教訓から成功を収めることができました」とアデレークは語っています。自分に厳しく当たりすぎないで、何回もチャンスを与えることに加え、決して自分に匙を投げないようにと人々にアドバイスを送っています。
現在彼にとって生活の中での最も大きな楽しみは子育てです。さらに10年以上も前から、彼は自発的に指導活動に励んでおり、将来的には地元の若者を助けるために教会でボランティア活動をしたいと望んでいます。
「今まで出会った人の中で最も有名な人は誰ですか、とか誰に会ってみたいですかとよく人に聞かれますが、一番大切な存在は子供たちです」とアデレークは語っています。
(大紀元日本ウェブ編集部)
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