過去の粋なエピソードを持つシンガーソングライターのマイケル・ブーブレ。2005年にリリースされたアルバム『It’s Time』で世界中にファン層を広げました。ブーブレの素晴らしい人柄を表すエピソードがあるのをご存知でしょうか?
素晴らしいショーを行なう歌手たちも、通常はステージから観客と積極的に関わることはしません。一方、ブーブレは歌の合間にファンとよく言葉を交わすのです。
ある時、ちょっぴり羽目を外したママがステージに近づき、ブーブレにあるお願い事をしました。なんと、自分の息子をステージに上げて歌わせて欲しいと頼んできたのです。
多くのアーティストは嫌がるでしょうし、近年のコンサートでは内容が事細かく決まっているため、想定外の事が入り込む隙はありません。しかし、ブーブレにとってはそれすらお楽しみの一環なのです。
Here’s to a great 2016 . Hope you’ve had a brill New Year. pic.twitter.com/pHvoZ6YkJC
— Sam Hollyman (@SamHollyman) 2016年1月2日
この動画はイギリスのバーミンガムで行われたコンサートの一幕で、2010年のブーブレのドキュメンタリー番組『This is Michael Bublé(マイケル・ブーブレ)』の中で放送されています。
母親は「私の息子は2日前に15歳になったばかりなの。あそこに座っているわ」と、恥ずかしくて席の後ろに隠れている息子の方を指さしながらブーブレに話しかけます。「彼は歌がとっても上手で、あなたと一緒に歌いたがっているの。彼を呼んでくれないかしら?」と言うのです。
彼女のお願いに驚きを隠せないブーブレでしたが、少し考えた後、「そうだね。もうこうなったら、ちょっとこっちに上がっておいでよ」と言って少年を手招きし、ステージに上げてしまいます。
Won BCMA Radio Artist of the year. ThankYou for all the brill support. Congrats to all the nominees. Awesome night pic.twitter.com/45Z1cObSxy
— Sam Hollyman (@SamHollyman) 2014年11月24日
バンドが『Feeling Good(フィーリング・グッド)』の曲の演奏を始め、少年サム・ホリーマンは緊張した面持ちでブーブレの横に座ります。ブーブレが最初のラインを歌い、続けて15歳のサムに試しに少し歌うようマイクを向けてみました。次の瞬間、ブーブレは驚きと喜びで飛び上がります。
サムは本当に上手だったのです!
ブーブレは「サムすごいよ!」とあふれんばかりの笑顔で観客に向けて叫び、恥ずかしがるサムの足を抱え上げます。「すごい!」と興奮が収まらないブーブレはサムにマイクを渡し、サムは次の数ラインを完璧に歌いこなし、最後のラインを二人一緒に締めくくります。これには観客も大盛況です。
ブーブレは「みなさん、驚異の15歳サムです!」と叫びます。この動画はYouTubeで2400万回近く再生されています。ファンの隠れた才能に歓喜する心優しいスターにメロメロになってしまいますね!
また、サムも歌を続けていて、Twitterのアカウントでファンに公演日の情報を発信しています。まさにシンデレラストーリー。これからも末長く活躍して欲しいものですね!
(日本大紀元ウェブ編集部)
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