米カルカシュー郡のチャールズ湖の辺りを訪れる機会のある方は、世にも珍しいピンク色のイルカを見るチャンスがあるかもしれません。そのピンクイルカは”ピンキー”という愛称で親しまれており、その名の通り”明るいピンク色をした遊び好きで知的な海生哺乳類”なのです。
何年もの間、この有名なピンクイルカはチャールズ湖から数マイル離れたカルカシュー水路を訪れる多くの観光客を魅了し続けています。
初めてその姿が確認されたのは2007年6月、地元で運航船の船長として働いているエリック・ルーさんにより発見されました。好奇心の強いピンクイルカは彼のボートから僅か10フィートの距離まで近づいてきたそうです。エリックさんはその際にピンクイルカが遊泳する姿を写真に収めることにも成功しました。
人によってはその色からピンクイルカの性別はメスなのではないか、と推測しました。
それはあまりにも単純な発想ですがエリックさんもそう信じ、2015年まで彼女を観察し続けました。
エリックさんはABCニュースで取材を受けた際、以下のように語っています。
「私はこれまで多くの写真を撮影し、遂に彼女がメスであると証明することが出来ました。私が彼女の第一発見者であり、初めて撮影に成功した人物なのです。」
当然と言えば当然なのですがいつかピンキーはピンク色のイルカを出産するのではないか、と考え初める人もいました。
ブリジェット・ブードローという女性とその夫はピンク色のイルカを2匹見つけたと主張しました。彼女は当時の様子を地元のテレビ局であるKATCでこう語っています。
「ピンクイルカを2匹も同時に見ることができるなんてとても幸運でした。その時は彼女達を撮影する余裕はありませんでした。私はとても驚いていましたからね。」
そして2018年、2匹のピンクイルカが記録された映像がトーマス・アダムによりFacebook上で公開されたのです。その内容は母親とその子供と思われる2匹が大きな船の後ろを泳いでいる映像でした。実に壮観な映像です!
ピンク色をしたイルカの誕生について以下のとおり、科学的に説明できます。
イルカは身体がグレー色なのに対し、実はお腹は薄いピンク色をしているのです。
ピンクイルカは色素欠乏によりその色が身体全体に広がっているのでないか、と科学者達は推測しています。イルカの体内にある細胞がメラニンを作りだし、それが彼らのグレー色を形成しています。要するに、色を持たない細胞も持つイルカがピンク色になるのです。
(大紀元日本ウェブ編集部)
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