引退を発表した、女子プロゴルフ元世界ランキング1位の宮里藍(31)さんが29日、都内のホテルで会見を開いた。時折涙をぬぐいながら、想いを語った。
会見では宮里さんは、引退を昨夏ごろを決意したと明かした。理由は「モチベーションの維持が難しくなった」ことだという。また「プロである以上結果は残したいし、自分が求めた理想としている姿はもうなかった」と語った。
また、現役続行や復帰を望む声が上がっていることについて、「戦い続けるのは、今の自分には(モチベーションが)足りない」として、復帰の可能性は「100%ない」と言い切った。
しかし、「もちろんプロゴルファーという形は変わらない。自分が4歳からゴルフを始めて、20年以上ゴルフを通じてたくさんの人にお世話になった。違った形で恩返しできれば」「今後については自分の気持ちに正直に、やりたいことを模索していきたい」と、引退後の活動について具体的な発言はなかったものの、選手以外での形でゴルフ界への係わりを示唆した。
両親には「感謝の気持ちだけ。父はコーチとして、たくさんケンカもしたが、歩み寄ってくれた」という。
宮里藍さんは1985年、沖縄県国頭郡東村生まれ。高校は仙台市の東北高校に進学。高校3年6月、日本女子アマチュアゴルフ選手権競技で優勝。同年10月には史上初の高校生プロゴルファーとなった。2005年10月に開かれた日本女子オープンゴルフ選手権競技で大会史上最年少優勝。2009年全米LPGAツアー初優勝を果たし、米国女子賞金ランキング3位となった。2010年6月には、日本人初となる世界ランク1位を獲得した。
(編集・甲斐 天海)
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