夏鳥のブッポウソウ。絶滅危惧Ⅱ類で、青く美しい羽色が特徴です。この鳥の鳴き声が「ブッポウソウ(仏法僧)」と聞こえるところから名付けられたそうです。ブッポウソウはありがたい鳴き声の鳥ということで、古くから霊鳥として扱われてきました。
しかし実際には「ブッポウソウ」とは鳴かず「ゲッ、ゲゲッ」とアヒルとカラスを足して2で割ったような鳴き声です。
1935年(昭和10年)、「ブッポウソウ」と鳴いているのはふくろうの一種である「コノハズク」であることが分かりました。それ以来、このブッポウソウは「姿のブッポウソウ」コノハズクは「声のブッポウソウ」となったそうです。
それでは、コノハズクの鳴き声を聞いてみましょう。 「ブッポウソウ」って確かに聞こえますよね?
(文・蘭三郎)
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