ニューヨークに本拠地を置き、舞踊や音楽等の芸術形式で中国の伝統文化を再現する神韻芸術団。十年目となる2016年世界巡回公演は昨年12月22日、米ヒューストンで幕開けとなった。芸術団の発表によると、これからの約1カ月の間、傘下の4つの芸術団(交響楽団同行)はアメリカやカナダの各主要都市で開演する。オーストラリア、アジア(台湾、日本、韓国)、そしてヨーロッパでの公演は2月から始まる。
同芸術団が年々訪れるヒューストンでは、ジョーンズ・ホールで2日までに12公演が行われた。主催者の発表では、アニース・パーカー市長が今回の公演期間を「神韻公演デー」と命名したという。
「長年の共産党政治体制の中で失われてしまった中国伝統文化を復興する」ことを志す海外の中国人アーティストたちが06年にニューヨークで神韻芸術団を結成、世界各地の中国系舞踊家や音楽家を募って養成し、これまで9年間にわたって毎年世界主要都市の一流劇場で公演を実施してきた。
中国の各民族、時代ごとの衣装を身にまとう総勢約40人のダンサーが中国古典舞踊や民間の踊り、民族舞踊を披露、さらに「中国伝統の楽器と西洋の楽器が融合した世界無二」というオーケストラが生演奏する。古今の有名な歴史物語を再現する舞踊劇は、中国伝統文化が重んじる道徳的な内容を表現している。
毎年演目が一新されるという公演は世界各地で好評を博しているようだ。主催者発表や現地メディアの報道などによると、知名度が広がるにつれ、11年ごろから、チケットの完売が相次いでいる。各界から芸術団や主催者に表彰状や賀状が送られ、高度な芸術性、文化交流への貢献が高く評価されているという。
米大統領選挙候補者のテッド・クルーズ氏は公演に祝賀状を贈り、米元下院議長、12年の大統領選挙候補者であるニュート・ギングリッチ氏は舞台を鑑賞した。
ヒューストン公演を堪能した米某大手企業の副会長は「演劇は古代中国をリアルに描写しており、私は今日この世界を訪れました」と、感極まりない様子だった。
日本公演は4月19日から26日まで、愛知県芸術劇場、尼崎市総合文化センター、東京の新国立劇場で計8公演が行われる予定。
(翻訳・文亮、編集・叶子)
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