【神韻日本公演】「すてきな歴史短編小説」 日本舞踊家ら、中国の古典に共感

【大紀元日本4月18日】神韻日本公演の2日目、16日の午後、会場となる西宮兵庫県立芸術文化センターのロビーでは和服で訪れた女性が目立っていた。

日本舞踊宗家立花流の立花志乃さんはその一人。「一冊のすごく素敵な歴史短編小説を読んだような感じ」。三國志や西遊記、水滸伝など中国の古典を舞台に再現する神韻公演から、「現代と違う、古き良き中国」「尊敬する昔の中国思想の素晴らしさ」を感じとることができたと立花さんは声を弾ませた。

立花さんはバックスクリーンにも感心したようであった。現代の技術を取り入れたバックスクリーンと古典舞踊を融合する演出は「すごくて面白い」とひとしきり感心し、「楽しく、感動して」観ることができたと振り返った。

日本舞踊宗家立花流の立花志乃さん(野上浩史/大紀元)

日本舞踊花柳流の花柳寿月延さんと娘の旭扇さんもバックスクリーンが「すごくわかりやすい」と感心した。日本の伝統芸能に長年携わってきた経験から、ダンサーたちは「厳しい訓練」を積んできたことがうかがえ、「感動した」という。

女性ダンサーは「体が柔らかく、動きがしなやか」でありながら、「どこか芯が決まっている」。男性ダンサーも軽快で「躍動感」にあふれる。2人の伝統舞踊の専門家はこのように神韻の舞踊について語り、「すごく良かった」「すばらしかった」とにこやかに笑い、会場を後にした。

日本舞踊花柳流の花柳寿月延さんと娘の旭扇さん(野上浩史/大紀元)

やまとふみこさんもこの日の公演に訪れた日本舞踊家の一人。かなさき流家元として、古典舞踊をいかに現代に通用するように演出するかについて「すごく参考になりました」。踊りは人に「光を与えたり、扉を開いたり」するもので、神韻公演はまさにそのようなものであるという。「いいものはいい。正しいものは正しい。(それが)みんなを幸せにする」。神韻が表現する「善」に、やまとふみこさんは共感する。

日本舞踊かなさき流家元やまとふみこさん(野上浩史/大紀元)

神韻日本公演は18日に場所を変え、東京公演が始まる。東京文化会館(上野)では18日~21日まで5回の公演が予定されている。

(記者・浦慧恩、牛彬、盧勇 作成・張凛音)