【大紀元日本10月14日】ネット上の友人数が世界で最も少ないのは日本のネットユーザーで、平均してわずか29人だと英系マーケットリサーチ会社TNSが発表した。ちなみに、ネット上の友人が最も多いのはマレーシアのユーザーで、平均233人。2位がブラジルで231人、3位がノルウェーで217人と続く。
同調査は、46カ国・5万人のネットユーザーを対象に行われた。友人数が最も少ない日本について、TNS最高開発責任者のマシュー・フロガット氏 (Matthew Froggatt) は、「数は少ないが、より親密な友情ができる文化だ」と考える。
一方、ネット上の友人が最も多かったマレーシアは、フェースブック(Facebook)やツイッター(Twitter)のようなSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)に週平均9時間を費やすという。次にSNS利用時間が多いのがロシアで8.1時間、3位のトルコは7.7時間だった。また、同調査によると、多くの米ネットユーザーが今後、パソコンより携帯電話からSNSにアクセスすると回答したという。
今回の調査で、オンライン人口の61%がテレビ・ラジオ・新聞などより、デジタルソースをメディアの一つとして選んでいることが分かった。今後も、このトレンドが続きそうだ。
ネットと社会の連携
一方、イースト・ロンドン大学の研究チームは、ロンドン・バーミンガム・カーライルの3つの都市で、フェースブックやツイッターのようなSNSは、災害時の緊急支援に役立つかどうかの実験を行った。プロジェクトを率いるジョン・プレストン(John Preston)教授は、「技術の進歩が続く中で、重要なメッセージを広く社会に伝えるという機能は、テレビやラジオのような伝統的な媒体から、他の媒体に取って代わられる可能性がある、という前提でこの実験に取り組んでいる」と話した。
TNSによると、デジタル世界に新たに参画した国々のネットユーザーは、すでに成熟した国のネットユーザーより成長速度がさらに速いという。例えば、中国のネットユーザーは平均5人のうち4人が自分のブログを書いたことがあることに対し、米国では32%に留まっている。
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