【大紀元日本7月8日】米国では、出産を経験せずに出産適齢期を過ぎる女性が、30年前に比べて大幅に増加している。年配の米国女性の20%近くは子供を産まず、70年代の時の2倍に相当するという。
社会的な圧力の減少
米非営利調査機関ピュー・リサーチ・センター(Pew Research Center)の報告によると、調査対象となった40歳~44歳の女性のうち、子供を産まない人の数は年々高くなっている。また、子供を産まない高学歴の女性の割合は、昔と同様に高いという。しかし、94年に31%だった高学歴の出産未経験者の割合が、08年には24%に減るという現象もみられた。
この現象について研究者らは、昔に比べて子供を持つべきという社会的プレッシャーが減少し、出産するか否かの選択は個人の自由だとする風潮があることを指摘する。また、女性の雇用の機会が増えたことや避妊などにより、人生の選択肢が増えたことも挙げている。
子供がいない婚姻もOK
同機関は、ここ数十年、子供を産まないということがより一般的に受け入れられるようになったと指摘する。90年に実施された同機関の調査では、65%の成人が子供は円満な婚姻を維持するために非常に重要であると答えたのに対し、07年にはその割合が41%に減少している。
教育レベルが高い女性ほど子供を産まない
また、米国では教育レベルが高い女性ほど子供を産まない傾向にあるという。08年の調査によると、40~44歳の女性のうち、高卒の学歴を有する女性の17%が子供を産んでいなかったが、大卒の場合はその割合が24%に増える。高学歴の女性は仕事のキャリアを優先に考える人が多く、結婚年齢が遅れ、出産年齢が高くなる傾向があるという。
(翻訳編集・市村)
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