【大紀元日本12月21日】人は病むと心身が冬眠状態へと移行します。時に平常心ではない六感が、冴え渡ることがあるのです。三鬼の水枕には北海の海に浮かぶ氷山の一角が砕かれ、放り込まれて病人の頭を冷やしています。それとは知らず水枕に頭を添えて寝ていると、病の熱で溶けた氷が反転するように砕ける音が聞こえたような気がしました。はっとして目が覚めて水枕に包まれた寒い冬の海を、ガバリと起き上がるように実感したのです。これを転機に病の回復が兆したこと、言うまでもありません。水枕の水が促した夢の浄化力のお蔭でした。
もう一つ水に流してはいけない話題がありました。2007年の歳末セールで、昔なつかしい「湯たんぽ」が注目されているそうです。そういえば足コタツ(行火=あんか)というのがあって、一人用の暖房器具として重宝した時代がありました。冬布団の中にいれると体温に近い温もりで、ナチュラルタッチの暖をとることができました。行火が発展して家具式の電気コタツや、桐灰懐炉が誕生します。
もう一つの優れもの湯たんぽは、水温による癒しの暖房具です。これに勝るものはありません。エアコン暖房や、灯油暖房のように部屋を乾燥させる気遣いもなく、身体が水分を奪われてぐったりするようなこともありません。第一経済的です。ちゃぽちゃぽ揺れる水音も、熟睡を促す音楽のように思われてきます。水によるマジックです。今年の師走は湯たんぽで風引きを退散させ、もし風を引いても水枕で撃退してしまいましょう。ネズミ年の宝の夢をゲットする初夢は、もう待ち遠しいほど間近です。
(洸)
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