英国食品基準局(FSA)は今月初め、食品添加物が子供の異常行動を引き起こす場合が多いことが明らかになったことから、子供たちからこれらの添加物を遠ざけるよう、親たちに警告した。
同局が公表したこの研究は、英国サウサンプトン大学が行ったもので、3~4歳児153人と8~9歳児144人をそれぞれ、食品添加物を摂取するグループと摂取しないグループに分け、6週間にわたって実験を続けた結果、添加物を摂取したグループはHLD症候群(子どもが集中力がなく、すぐにキレて過激な行動に走りやすい症状)に類似した行動を取る割合が10%多かったという。
HLD症候群と食品添加物の関係は30年以上前に指摘されていたが、それを証明する広範な調査・研究は今回が初めてだという。
研究の中心となった同大学のスティーブンソン教授は、HLD症候群の原因はいろいろあるため、子供に食品添加物を摂取させないようにするだけで同症候群を予防できると考えるべきではないが、それによって少なくとも1つの原因を取り除くことができると指摘している。
(翻訳/編集・坂本、瀬戸)
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