【大紀元日本7月15日】暑い夏に、エアコンや冷たい飲食物によって涼しく過ごしたい人は少なくない。しかし、実際には、冷水浴や、扇風機、エアコンなどを使えば、局部の温度を下げることはできるが、体内の熱が発散しにくくなり、身体の表面の皮膚が涼しくなっても、逆に体内に熱がこもってしまう。この問題を解消するためには、「熱をもって熱を制する」のが有効である。
1.耐熱の運動
人体の耐熱能力は、体内の熱反応タンパクに関係がある。体内の熱反応タンパクの量は、身体に与えた熱量と時間に関係している。いつも高温の環境の中にいれば、熱反応タンパクの合成が増加し、身体の耐熱能力も強くなる。このような体質を持っていれば、高温の環境に入っても、人体の細胞に対する熱の傷害は明らかに軽減する。
このような耐熱能力を高める最も有効な方法は、耐熱の運動であると専門家たちは指摘している。耐熱の運動とは、徐々に気温が上昇する環境下で運動して、高い環境温度に適応するための運動である。耐熱の運動を行なう時、汗はだらだら流れるが、運動の後は、体温が下がり、細胞の酸欠の状況は改善する。さらに、体温調節の機能が高まり、熱に適応する能力を強めることができる。
2.熱いお茶を飲む
冷たい飲み物は、一時的に暑気を払うことしかできず、持続的な解熱効果を得ようとすれば、やはり熱いお茶を飲むほうがよい。熱いお茶を飲めば、皮膚の血管が拡張し、汗腺の分泌を促進する。皮膚の表面に出た大量の汗は蒸発するとき、大量の熱を奪い、大幅に体温を下げる。それ以外に、お茶の中の力フェインは利尿作用があるので、排尿を通じて体内の熱をかなり排出することもできる。しかも、お茶の中に含まれるフェノール、お茶の色素とアミノ酸などは、唾液の分泌を促進して粘膜を潤し、口腔内に清涼感をもたらす。冷たいお茶では、このような効果が得られない。
3.足湯
足は第二の心臓といわれ、足の上に全身の代表区と五臓六腑の反射点が分布している。古くから「寝る前に足湯をすれば、栄養剤を飲むより勝る」という言い伝えがある。夏でも足湯をすれば、その時は少し熱く感じるが、後になって、身体が涼しく感じるようになる。
4.温水浴
夏に冷水浴をすれば、皮膚の血管が収縮し、汗腺の分泌が抑制される。これによって、冷水浴の後、かえって体内に熱がこもってしまう。温水浴をすれば、熱は大脳の温熱受容器を刺激して、熱の情報が体温調節中枢に伝わり、神経の反射調節を経て、皮膚の毛細血管と毛穴が開き、汗の分泌が多くなり、これによって効果的に体内の深部にある熱を発散させて、さわやかな感じをもたらす。
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