テニスの男子シングルス世界ランキング5位のノバク・ジョコビッチ(35、セルビア)が、全豪オープンの前哨戦、アデレード国際1で3時間の熱戦を制し優勝した。ジョコビッチは、AFPに「夢のような1週間だった。ここに立っていられるのは間違いなく贈り物だ」とコメントした。
セバスチャン・コルダ(米国)と対戦したジョコビッチは、第1セットは落としたものの、第2セット、第3セットを奪取siし、逆転勝利した。ジミー コナーズ (109 回)、ロジャー フェデラー (103 回)、イバン レンドル (94 回) に次いで、 ラファエル・ナダルと並ぶ歴代4位の92度の優勝となる。
今月16日に開幕する四大大会初戦の全豪オープンでは、ジョコビッチが全豪オープンで大会で最多となる10回目の優勝、そしてナダルと並ぶ四大大会通算22勝目を達成するか注目が集まっている。
実はジョコビッチは昨年、2019年から2021年にかけて全豪オープンを3連覇しているにも関わらず、ワクチン未接種のまま豪州に入国し、強制国外退去処分となり、全豪オープンには出られなかった。
2020年、自身のフェイスブック(Facebook)アカウントで「個人的にはワクチン接種には反対だ。渡航できるようにするために、誰かにワクチンを強制されるのは気が進まない」と語っていたジョコビッチは、いわゆる「反ワクチン」の態度を表明しており、堅持してきた。
豪州に2025年までの入国禁止措置を受けたジョコビッチは、同じく外国人入国者に対してワクチンの接種義務を設けている米国の大会も参加できず、昨年は4大会のうちの全仏オープンとウィンブルドン選手権しか出場できなかった。
ジョコビッチが世界ランクが下がったのは、予防接種の状態が原因で全豪と全米オープンの2大会に出場できなかったことがひとつだとされている。
ロイターによれば、昨年、2大会に出場できなかったジョコビッチは「悔いはない。もちろん、プレーできなくて悲しいという気持ちはあるが、それは自分の決断によるものだ。どんな結果が待ち受けているのかは分かっていたので、受け入れた。それだけだ」とコメントしていた。
しかし昨年7月、豪州は、海外からの入国者に求めていたワクチン接種証明の提示義務を廃止。これを受けて豪政府は11月、ジョコビッチに対し、2023年の全豪オープンでプレーするために「メルボルンに旅行するためのビザ」を交付した。
全豪オープンはまもなく開幕する。ジョコビッチの活躍が注目される。
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