【大紀元日本11月5日】台湾の研究者らはこのほど、金ナノ粒子で木の葉を発光させることに成功した。この研究は英国化学会などからも注目されており、従来の発光ダイオード(LED)より省ネルギーで、環境によい生物型LEDの開発が期待されている。研究は定期刊行物「Nanoscale」10月22日号で発表された。
台湾中央研究院(Academia Sinica in Taipei)の蘇彦勲(Yen Hsun Su)氏、および国立成功大学(the National Cheng Kung University in Tainan)の研究者らは、合成した金ナノ粒子をウォーターバコパ(Bacopa caroliniana)の葉に植え付けることによって、葉の葉緑素から赤色の光を発光させることに成功した。紫外光の照射で金ナノ粒子から青紫の蛍光が生じ、その光が周りの葉緑素を励起して赤い光を出したという。
「将来、生物型LEDを使えば、木が街灯の代りに夜間の照明になる可能性もある。エネルギーを節約すると同時に、生物型LEDの葉緑体で二酸化炭素を吸収できる」と、蘇氏は語った。
(翻訳編集・李頁)
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