【大紀元日本9月5日】インターネット普及の影響を受け、世界で最も権威があると言われる辞典『オックスフォード英語大辞典』(Oxford English Dictionary)の最新版(第3版)は電子版のみが発行される可能性が高いと、オックスフォード大学出版局のナイジェル・ポートウッド氏(Nigel Portwood)が表明した。
ポートウッド氏は、英紙サンデー・タイムスのインタビューに対し、「印刷版の辞典の市場シェアは、縮小している。毎年数割のスピードで減少している」と述べ、第3版の印刷版が発行されるかどうかの質問について、「たぶん出版されないだろう」と発言した。しかし、同出版局のスポークスマンは、決定はまだ先であると話している。
同出版局は1879年から大辞典の編纂を始め、1928年に第1版を完成させた。それから61年後の1989年、全20巻で30万語彙が収録された第2版を発行した。価格は750英ポンド(約97000円)。
現在、第3版の編纂には80名の編集者たちが携わっており、完成まであと10数年はかかるという。第2版発行からすでに21年が過ぎたが、前回の内容の28%しか完成していない。
同大辞典(第7版)のオンライン版はすでに10数年前に発行されており、年間240英ポンド(約31000円)の使用料を払えばネットで利用することができる。現在、毎月のアクセス数は約200万回に達しているという。
(翻訳編集・李頁)
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