世界的異常気象、今年後半にも現れる可能性大

【大紀元日本5月11日】米気象予報センター(U.S.Climate Prediction Center)は7日、今年下半期にラニーニャ(La Nina)(※)の発生する可能性が高くなると発表した。

ブラジルで昨年末から現在にかけて継続的に発生している大雨や、インドで起きている過去37年間で最も深刻な干ばつは、共にエルニーニョ(El Nino)現象であるとされているが、その逆の現象であるラニーニャ現象も今後発生するであろうと予測されている。特に、6月から太平洋地域で始まるハリケーンシーズンの期間に、さらに多くの暴風雨が形成されると予測されている。

アメリカ海洋大気圏局(NOAA)の「気象予報センター(Climate Prediction Center, CPC)」によると、多くのコンピューターのモニター数値により、海面温度が低下する傾向にあることから、すでにラニーニャ現象は形成中であるという。

気象予報センターは、「各種海洋及び大気の指数からもラニーニャ現象は今年の下半期に現れる可能性がある」と述べた。

一方、日本気象協会によると、向こう3カ月の天気は、北日本・東日本・西日本ともに平年に比べて曇りや雨の日が多く、特に北日本を中心に気温が平年より低くなると予測されている。

(※)ラニーニャ:東太平洋の赤道付近の海水の温度が低下する現象で、異常気象発生の原因とされる。

(翻訳編集・豊山)