【大紀元日本1月10日】
党文化は、中国の進歩にとって障害である
第三点は、党文化は中国の進歩にとって障害であるということだ。 中共は現在、大国としての台頭を盛んに唱えており、手管を弄して、他の大国が台頭したのはいずれも、経済貿易の強さと軍事力の強さがあったからだと結論付けた。ところが、西洋国家の台頭は、実際には、文明の台頭であり、キリスト教の台頭であり、自由、文明、人権の価値観の台頭である。ならば、中共の党文化が台頭しうるであろうか?そんなことは絶対にありえないのである。
身近な例を挙げると、東欧、ソ連の共産主義は既に滅亡しており、この種の文明は台頭し得ないことが証明されている。歴史は、共産主義は人類の歴史上短命で、醜悪な文化現象であり、滅びる運命にあることを証明している。
もし中共が、この種の暴力と嘘の党文化を国際舞台にまで持ち出し、狂ったように軍拡を行い、他国を侵略する道を歩むなら、この種の党文化は、間違いなく中国を災難と衰退に導くことになる。台頭できないだけでなく、中国は党文化によって完全に滅んでしまうであろう。
党文化は、中共を解体する最大の障害だ。中共の独裁は、空前の腐敗と広範な社会不安を生み出した。危機は、非常に深刻だ。彼らは、腐敗に反対すると自身が滅亡してしまうと知っているので、腐敗には決して反対するはずはないのだ。
中国の党内では、「悪貨が、良貨を駆逐する」ということが一般化している。良い人は、絶えず駆逐されていなくなり、悪い人が政権の座について居座るのだ。自浄作用は、全く期待できない。そして、党自身が一歩一歩壊れていくだけだ。中国が進歩しようとするなら、この党は必ず駆逐されなくてはならない。
共産党は、中国動乱の根源である
中共は、長期的に党文化を敷いてきたので、多くの党員と民衆が、中共に生き残る余地を与える結果となってしまった。彼らは、脱党して中共を解体しようとしても、その一歩が踏み出せないのである。
多くの人が一様に共産党を罵倒しているものの、そのうちの一部の人たちは利益のために中共に伍する。さらに一部の人たちは、どうしていいか分からず、共産党がなくなったら中国は動乱すると考えている。共産党がなくなったら、中国は発展しないし安定しないというのだ。さらに一部の人は、共産党がなくなったら、誰がこれに替わるのかと考えている。
ちょっと考えてみよう。中共がなくなったら、中国は本当に動乱するだろうか?1949年以前、共産党は、武装暴動を指導し、動乱を引き起こした。そして、1949年以降も、いわゆる「運動」の方法で騒ぎ続け、「天下は大きく乱れて、大きく治まる」とうそぶいた。つまり、動乱の根源は中共であり、動乱を製造しているのは共産党自身なのだ。
では、共産党がなくなったら、中国は本当に安定しないし発展しないのか?そんなことはない。周りを見てみればいい。共産党の指導下にある先進国があるだろうか?一つもない。49年当時、中国大陸、香港、マカオ、台湾は、経済的には横並びであったが、現在では大きく差がついてしまった。ということは、共産党の指導は、良かったのか、悪かったのか?その発展は、良かったのか、悪かったのか?東欧、ソ連の共産党政権は既に崩壊したが、現在の暮らしぶりは、とても良くなったではないのか?
事実が証明、共産党は中国の発展と安定にとって障害である
中国ではここ20年来、二つのモーターが駆動している。一つは改革で、一つは開放だ。改革とは、共産党の束縛を減らすことであり、開放とは、外国人のお金、つまり外国投資だ。この二つは、共産党とどんな関係があるのか?何の関係もない。ということは、共産党の影響が少なければ少ないほど、安定するということだ。共産党は、中国の発展と安定にとっての根本的な障害であって、決して保障ではない。
また、共産党自身はいかなる富も作り出さない。共産党が我々に飯を食わせてくれているのではなく、我々自身の実直な労働によって生きているのである。しかも、我々は、自分自身を食わせているだけでなく、共産党をも養っており、同時に中国を発展させ安定させているのだ。道理上では、共産党の党文化によって、完全にひっくり返っているのである。
考えてみて欲しい。誰が共産党と比べうるであろうか?誰が共産党より邪悪であろうか?誰が共産党より腐敗しているであろうか?誰が共産党より残忍であろうか?誰が共産党より貪欲であろうか?
考えてみて欲しい。弱者のために裁判を起こした高智晟氏のような正義の人士が、今中国でどれほど拘束されていることだろうか?事実が証明するとおり、これらの正義の人士に出てきてもらったほうが、共産党よりずっとましだ。しかも、中国の人々がすでに証明しているように、共産党がなくても、人々は、知恵ある眼光で、もっと管理能力のある本当に人民の利益のためになる国家指導者を選出できるはずである。
党文化の謬論は、中国の発展を完全に阻害している。目下、中共は崩壊に直面しており、解体は避けられない大局的な趨勢だ。この歴史的なターニングポイントにあたり、邪悪に伍するか、あるいは正義の側に立って、その力を増すか、全ての人が選択すべきときがやってきた。
(完)
(編者注:本講演内容は李天笑氏個人の観点であり、必ずしも大紀元日本の観点を代表するものではない。)
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