弟子規(10)
路上で年輩者に遇ったら、すみやかにその前に進み出て一礼し、何も話がなかったら、その傍らに恭しく立つ。自らが馬上にあって年輩者に遇ったら即刻に馬を下りる。
弟子規(9)
飲食する時、あるいは歩く時も座る時も、年輩(先輩)者が先で、弱年(後輩)者は後になる。年輩者が人を呼んでいるときは、即刻年配者に替って人を呼びに行き、その人が不在の時には自らが手伝う。
漢字の紐解き「禮」
自然の掟に従って初めて社会は成り立ちます。孔子の『三礼』(さんらい)は挨拶から先祖を祀ることまで、あらゆる場所における礼儀を定めました。
弟子規(8)
兄姉は弟妹を可愛がり、弟妹は兄妹を尊敬する。兄妹姉妹が互いに和やかに睦み合えば、孝道は自ずとその中にある。
漢字の紐解き「義」
儒教の諭す徳として「義」をご紹介しましょう。
弟子規(7)
父母が病気に罹ったら、その子女は薬を熱すぎないか嘗めて確認し、日夜看病して病床を離れてはいけない。
漢字の紐解き「仁」
儒教の中核となる五常の徳の一つ、「仁」。
弟子規(6)
父母が過ちを犯したら、それを改めるよう勧めなければならず、顔色はにこやかに声色は柔和なものでなくてはならない。
臣下の安危を顧みないとどうなるのか
中国の春秋時代、晋の君主である文公(ぶんこう)の乗った馬車が険しい山道を通ることになりました。崖下に落ちないよう、臣下たちは文公の馬車を支えながら歩きましたが、晋の将軍・隋会(ずいえ)だけは手伝おうとしませんでした。
漢字の紐解き「縁」
中国のことわざに、「縁があれば千里離れても会うが、縁がなければその場にいても口をきくこともない」というものがあります。
「縁」とは何でしょうか?
中国の神話では、縁結びの神が縁のある二人の足首に赤い紐を結んでおくことで、二人がつながると信じられています。この紐のお陰で、どんなに離れていても二人は互いをみつけるというのです。
弟子規(5)
父母が喜ぶ事物や行為は、その子女が極力準備してやるようにする。
弟子規(4)
たとえ小さな事であろうと、父母にことわりなしで任意に行ってはならない。
弟子規(3)
冬は両親のために床を暖め、夏は両親のために床を涼しくしておくこと。
弟子規(2)
両親に呼ばれたときは、すぐに応えなければならず、ぐずぐずしてはいけない。
弟子規(1)
『弟子規』は昔の賢人たちが人々を教え導くために使った道徳規範である。その中で説かれている最も大切なことは、両親に対する孝行と兄弟に対する友愛で、その次が人として何事をするにも謹厳で誠実であること。
『弟子規』の連載にあたって
読者の皆さんに中国の正統文化を紹介し、かつ中国語学習の便に供するために、『弟子規』の連載を始めます。
中国画の伝統的な技法――浅絳山水
浅絳山水(せんこうさんすい)とは、水墨の輪郭と着色の上に、代赭色(たいしゃいろ)を原色として施した淡彩の山水画のことです。中国山水画の着色技法の一種であり、他のジャンルの山水画の基礎でもありながら、中国伝統絵画の中でも難度の高い技法の一つです。その方法は、濃淡、乾湿それぞれの墨で様々な輪郭線と構図を描いてから、淡い代赭色をメインカラーとして使用し、山石や木の幹を染め、最後に淡い花青色系で仕上げていきます。
【紀元曙光】2020年7月14日
平清盛が夢みた福原遷都は、幻想と徒労に終わった。
【紀元曙光】2020年6月20日
日本には、「ぬか漬け」という見事な一品がある。
孝は百行のもと 親孝行はすべての善行の根本
結婚して18年目、父親が他界したのをきっかけに、母親と同居することなった。月日が経つに連れて、年老いた母との摩擦が増え、家庭内はいつも不穏だった。母親は頑固さを増し、コミュニケーションが取れないばかりか、くどくど言う煩わしさにはとても我慢できない。しかし、自分としては、なるべく母を思いやって接しているつもりだった。
【民間伝説】 崇明島の伝説
崇明島は上海の近く、長江の河口付近にある中国で三番目に大きな島である。崇明島には、色あせない美しい伝説が今も残っている。
始皇帝と仙人の出会い
中国戦国時代の始皇帝(しこうてい、紀元前259~210年)は、仙人術を好んでいた。不老不死の仙薬を求めて徐福を海外に派遣した伝説は、よく知られている。
伝統文化:茶に道あり
中国伝統文化において、中国人は礼を重んじてきました。その中でも、茶で客をもてなすことは礼のひとつとして重要な位置を占め、宋の時代にはかなり流行しました。
仙人が弟子を探す
あわただしい生活を送る現代人。生活は昔より格段に便利になったのに、時間のスピードは更に増している気がします。私たちを忙しくさせているものの正体は何でしょうか。物欲、快楽、貪欲・・・。これらの心をなくした時、初めて真の自分自身に戻れるのかもしれません。古代の仙人も、欲の少ない人物を探すのに苦労しています。
宇宙の理は常に働いている
最近、深夜に眠れないときによく思い出す出来事がある。
世界で一番物忘れのひどい人
昔、魯の哀公が孔子に尋ねた。「物忘れのひどい人が引っ越しをした時に、妻を置き去りにしてしまい、焦って妻を探し回ったという話を聞きましたが、世間にこのような人は本当にいるのでしょうか?」
どんなに小さな嘘でも 神様はお見通し
昔、今の中国湖南省、湖北省辺りに、とても正直な知識人がいた。玉皇大帝は冥界第七殿で人手不足なため、彼に暫く業務を代行するよう任命した。彼はそれから数日置きに冥界へ行き、閻魔帳を確認する仕事を行った。
夫婦の仲から知る 人の品行
周朝時代、晋国に郤缺(げきけつ)と言う人が妻と仲睦まじく暮らしていた。ある日、郤缺が農作業をしていると、妻が食事を届けに来た。彼女は弁当を両手で捧げ、恭しく彼に渡すと、郤缺も丁寧に受け取った。
重要無形文化財保持者「舞台から神の力が伝わってくる」
昨年12月25日からはじまった神韻日本ツアーもいよいよ最後の京都公演となった。当地で行われる3公演はほぼ札止め。神韻芸術団は中国古来の雰囲気を色濃く残す京都で伝統文化の華をひらいた。
神韻東京公演 最終日 会場に響き渡る惜しみない拍手
3日連続札止めの東京公演も最終日を迎えた。団員たちの演技もますます冴え渡り、観客から惜しみない拍手が送られた。取材の中で「また来年も来ます」という声も多く聞かれた。