米GMのEVへの軸足シフト、成功しない=米大統領

2018/12/14 更新: 2018/12/14

[ワシントン 13日 ロイター] – トランプ米大統領は13日、電気自動車(EV)に重点を置く米ゼネラル・モーターズ<GM.N>の決定は成功しないとの見方を示した。またメキシコ、カナダとの新貿易協定によりGMが雇用を国外に移すのは困難になると指摘した。

GMは昨年、2023年までにEVの新型モデルを20種類投入する方針を明らかにした。中国などで排ガス規制が強化されたことが背景にある。

トランプ氏はフォックス・ニュースのインタビューでメアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)の経営方針について「GMは事業モデルを完全に変え全てEVにした。EVへの特化はうまくいかない。一部を置き換えるのは素晴らしいことだが、バーラ氏が目指す事業モデルは間違いだと思う」と述べた。

またGMが11月下旬に国内工場の閉鎖と雇用削減を公表したことについて「クリスマスの数週間前にオハイオとミシガンの工場を閉鎖すると報告してきたのは受け入れられない」と非難した。

トランプ氏は北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」によりGMは米国外での自動車生産が「非常にやりにくくなる」と指摘した。

GMはトランプ氏の発言を受けて「われわれは顧客のために素晴らしい車を造り続ける。事故ゼロ、排ガスゼロ、渋滞ゼロの社会を目指す」と表明した。

米株式市場でGMは1.6%安となった。

*内容を追加しました。

Reuters
関連特集: 国際