大紀元時報

焦点:迷走する中国石炭政策、寒波が「供給網の不備」露呈

2018年02月15日 07時00分
 2月3日、中国を襲ったこの冬最悪の猛吹雪は、石炭産業政策が抱える欠陥を露呈した。写真は1月29日、中国・安徽省の炭鉱労働者(2018年 ロイター)
 2月3日、中国を襲ったこの冬最悪の猛吹雪は、石炭産業政策が抱える欠陥を露呈した。写真は1月29日、中国・安徽省の炭鉱労働者(2018年 ロイター)

採掘された石炭が炭鉱から出荷されないまま立ち往生する中で、中国当局は燃料の供給拡大を急いでいる。

中国国鉄は先月、緊急措置の第2弾として、内モンゴルのフフホトから南部・雲南省の昆明に至るまで、約20カ所の地域ハブに対して、取扱量を増大するよう指示を出した。

ロイターが閲覧したファックスによれば、中国国鉄は、湖南、湖北、山東、江西の各省や、燃料不足状態に陥っている他地域の発電所への供給を実現するには、10日までに1日当たり貨車約4万6000両分の石炭を運ばなければならないと試算している。

これは石炭約300万トンに相当し、ロイターの計算によれば、中国の石炭火力発電部門で1日に必要とされる平均量の約6割に上る。

中国国鉄はすでに石炭輸送を最優先としており、南部向けの穀物・肥料の出荷を制限している。中国国鉄と国家鉄路局にコメントを求めたが、回答は得られなかった。

<政策の落とし穴>

中国当局の石炭規制は、冬季に北部地域を覆う大気汚染を緩和し、重工業を人口が過密する都市地域から引き離す取り組みの一環である。

めったにない豪雪の影響で悲鳴を上げているのは、江蘇、湖南、四川といった南部や中部の地域だ。こうした地域はここ数年、石炭産出量の比率を最も大きく削った省であり、一方で、内モンゴル、山西、陝西・新疆の各省は供給を増やしている。

中国石炭輸送公社のデータによれば、これら上位4地域が国内の石炭産出量全体に占めるシェアは、2008年には半分強だったのに対して、2017年には72%に膨らんだ。

従来の産業中心地から外れた、こうした地域における石炭生産の拡大は、大気汚染の原因となる産業活動を、人口最過密地域から遠ざけるという、狙いどおりの効果をあげている。

だが、これらの供給ハブと需要中心地が鉄道網によって効率的に接続されるまで、輸送能力の限界を巡る問題が今後も続く可能性が高いとアナリストは警告している。

(翻訳:エァクレーレン)

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