中国北部豪雨で75人死亡・不明、北京で過去最高降雨量観測 

2016/07/21 更新: 2016/07/21

 中国民生部が20日に発表した統計によると、18日から猛烈な雨に見舞われた中国北部の、北京市、河北省、山西省、河南省、甘粛省など6の省と35の市と131の県で、173万人以上が被災し、75人が死亡・行方不明となった。

 中でも北京市の降雨量は観測開始以来最大となった。北京市政府は今年初の洪水警報を発令した。

 北京市気象台によると、19日午前1時から20日午後7時までの約42時間の北京市全体の平均降雨量は184.8ミリ、市街地区の平均降雨量は237.2ミリを観測した。2012年7月21日に記録したそれぞれの平均降雨量である170ミリと225ミリの史上最高雨量をさらに上回った。

冠水した北京市内の様子(ネット写真)

 同市気象台は19日午前豪雨警報を発令し、段階的に警戒レベルを上げた。同市水文総局は20日12時から13時までの間に洪水警報を3回発令した。豪雨により市内多くの地区で道路が冠水し、川のようになった。北京市房山地区、昌平、豊台などの地区では土砂崩れが発生した。関連部門が市民に警戒を呼びかけている。

冠水した北京市内の様子(ネット写真)

 豪雨の影響で、北京市首都空港では195便が欠航となった。

 北京市民は、160万以上の市民が被災し、79人が死亡・行方不明になった2012年7月21日の豪雨に続き、今回の7月20日の歴史的な豪雨について、インターネット上で、「北京が豪雨の呪いにかけられたのでは」と囁いている。

 (翻訳編集・張哲)

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