3月14日、日本の研究者らが新型コロナのmRNAワクチン接種者からの輸血に関する懸念事項と、それに対する推奨事項を提案したプレプリント(査読前論文)を発表した。
現在、アメリカ赤十字社は、ワクチン接種者から提供された血液と未接種者から提供された血液を区別していない。献血の際に新型コロナワクチンを接種したかどうかが尋ねられるが、献血の条件とは無関係だ。
体調に問題がないと言い切る限り、新型コロナワクチン接種者でも献血できる。輸血を受ける側は、その血液がワクチン接種者のものなのか、未接種者のものなのかを知る術がない。
医薬品の承認審査などを所管するアメリカ食品医薬品局(FDA)と赤十字社は、この状況を問題視していない。それぞれウェブサイト上で、mRNAワクチンは輸血を受ける側にリスクを与えないとしている。しかし、日本の新たな研究はこの前提に疑問を投げかけている。
今回はこの件について詳しく見ていこう。
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