手柄を君主に捧げる名宰相

春秋時代の斉の君主・斉景公は大規模な建築物を建てることを決め、多くの民衆は朝から晩まで働かされた。真冬になり、寒さが厳しくなっても工事は停止することがなく、民衆の不満は高まっていた。民衆は宰相・晏子(イェン・ツ)が斉景公へ進言することを期待し、外遊からの帰国を待ち望んでいた。
2021/03/27

晏子の救済

春秋時代の斎国の話である。ある年、この国は17日間の豪雨に見舞われた。氾濫した川が農作物や家屋をなぎ倒し、民衆は途方に暮れていた。斎の宰相・晏子(あんし)は斎国の君主である斎景公へ窮状を知らせ、食糧を民衆に提供するよう伝えた。しかし、それに対して斎景公は、人を派遣して全国を回らせ、歌と踊りのできる美女を求めた。遺憾に思った晏子はため息をつき、自宅にあるすべての食料と皿を家の前に並べ、被災者たちの救済にあたった。
2021/03/23

名宰相 晏子の進言

中国春秋時代、斉という国を治める斉景公は、寵愛していた臣下の梁丘據が死んだ後、立派な墓を建てて盛大に葬式を行うことを考え、宰相の妟子(イェン ツー)に相談を持ちかけた。
2021/03/20