【紀元曙光】2020年11月5日

(前稿より続く)実は、中国人のなかにも、心ある人はいるのである。
▼その人たちは表に出られない存在であるが、明確にトランプ氏の再選を望んでいる。現職の米国大統領であるトランプ氏は、一貫して対中強硬策をとり続けてきた。そのことに中共首脳部は気が狂うほど怒り、国内の傘下メディアを総動員して反米アジテーションを打ちまくってきた。その結果、多くの中国人がトランプ氏を憎悪するようになった。
▼が、そんな中国人ばかりではない。幼少期から洗脳教育を受けてきた中国人にとって、その精神の鎖を断ち切るのは容易ではないが、それでも中共の悪魔性を次第に認識し、自らの意思によって中共の組織から離脱した中国人はいる。そうした人々は、もはや中共の精神的奴隷ではないのである。
▼彼らは、中国共産党に堂々と対決するトランプ大統領こそ、真の「英雄」だと思っている。我が日本から、そういう英雄が出てこないのが情けないが、ともかく共産党中国に真正面から立ち向かうことが、21世紀の今、最も必要とされる正義なのだ。
▼いま書いてしまったが、正義という言葉は、本来多用すべきものではない。人によって、いくらでも恣意的に使われる。毒のある毛虫のように気持ち悪いが、なんと中国共産党にも「正義」はあるのだ。だからあの連中は「国家転覆罪」などという罪名を乱発して、自由と民主の基本的権利を求める香港市民を弾圧する。悪魔の「正義」である。
▼一方、神に認可された正義がある。それは何か。マルキシズムから発した共産主義や独裁体制を完全否定し、これを消滅させる活動である。(次稿へ続く)