ゴーン被告支援の2容疑者、米が日本引き渡し承認 移送は延期

2020/10/30 更新: 2020/10/30

[ボストン 29日 ロイター] – 米国務省は、日産自動車<7201.T>前会長カルロス・ゴーン被告の逃亡を手助けし、米国で拘束された容疑者2人について、日本への引き渡しを承認した。

日本政府は、マサチューセッツ州で5月に逮捕された米陸軍特殊部隊グリーンベレー元隊員マイケル・テイラー容疑者と息子のピーター・テイラー容疑者の身柄引き渡しを要請。同州の連邦裁判所は9月、日本への送還が可能という判断を下した。

国務省は28日に弁護士に決定を通知し、容疑者らはこの日午後1時にボストンから成田に向かう便で移送される予定だったが、容疑者らの弁護士はボストンの裁判所に移送を遅らせるよう申し立てた。その後、裁判所は弁護士の申し立てを認め、移送は延期となった。

2人の弁護士は、国務省とホワイトハウスに対し、決定の見直しを求めていくとした上で「日本への引き渡しは甚だしく不公平だ」と述べた。

国務省とホワイトハウスからコメントは得られていない。

*内容を追加しました。

Reuters
関連特集: 国際