米、中国新疆の綿の輸入禁止措置を検討=NYT

2020/09/08 更新: 2020/09/08

[7日 ロイター] – トランプ米政権は中国新疆ウイグル自治区で生産されている綿でできた製品の全面的また部分的な輸入禁止を検討している。イスラム系少数民族のウイグル族の人権侵害が理由。米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が報じた。

早ければ8日に発表される見通し。ウイグル族を巡っては、中国政府が強制労働に駆り立てているとの報告が出ている。

NYTによると、禁止措置がどの程度の範囲に及ぶかや、新疆で生産されている綿を使って他の国で製造された製品が含まれるかどうかは不明。新疆地方の綿などの繊維は世界の衣料品大手が採用している。

禁止措置は「違反商品保留命令」の形で米税関・国境警備局(CBP)から発令される見通しだという。ホワイトハウスとCBPを傘下に持つ国土安全保障省にコメントを求めたが、回答はまだない。

米有力議員は3月、新疆ウイグル自治区での強制労働で製造された商品の対米輸入を防ぐ「ウイグル強制労働防止法案」を公表している。[nL4N2B50SI]

Reuters
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