【紀元曙光】2020年7月25日

米国のマイク・ポンペオ国務長官が23日、人類史に輝く演説をした。
▼歴史は、全て天意が定めた演者によって進められる。ポンペオ氏も、トランプ大統領も、この歴史舞台の主たる演者として登場してきたもので、誰か一人が傑出した英雄というわけではない。
▼ただ、今回のポンペオ演説は、今後の世界の趨勢を決定づけるものになっただろう。中国共産党にしてみれば、最も言われたくないことを、米国に面罵された。内容は極めて単純なことで、小欄でも何度か書いたが、アンデルセン童話の子供が指差して「あの王様、裸だよ」と本当のことを言っただけである。核心であるだけに、それが効く。
▼「中国共産党はいつも、うそをついている。彼らが言った最大のうそは、共産党が中国14億人の人民を代表しているということだ。しかし、14億人の中国国民は共産党に監視され、抑制されて、発言ができなくなっている。実際に、どんな外敵よりも、中国共産党が最も恐れているのは中国国民の率直な意見だ」「中国国民は中国共産党と全く違う」。
▼これこそが出発点である。実際には、中共の洗脳という毒素を抜くのに一定の時間がかかり、汚染された環境や道徳を失って荒廃した中国社会を再生するには長大な年月を要することになるが、まずは中国共産党という悪魔的な政党を解体し、その怨霊を完全消滅させることが何よりも肝要なのだ。
▼1949年、中国の現政権は革命によって建てられた。ゆえに、自国内に革命が起きて「倒される側」になることを、宿命的に、最も恐れている。その時が来た、と見てよい。