(前稿より続く)本稿の冒頭(7月18日)で触れた台湾の蔡英文総統も、中国共産党に堂々と対峙する、世界の模範となる政治家といってよい。
▼それに引き換え、我が日本は、どうか。小欄の筆者は日本国民であり、もちろん日本を信じてはいるが、どうも昨今は、政治家の先生方を見る限りだが、気骨ある武士が見当たらないのは何とも情けない。ゼロとは言わぬが、片手の指を折って数えられるほどしか思い浮かばないのだ。
▼繰り返すが、閻麗夢さんは「ウイルスがどこから来たのか、知らなければならない」と言った。新型コロナウイルスの病禍は、まさに中国武漢から始まり、世界各地へ広がった。ゆえに「中共ウイルス」であり、その猛毒と増殖力は、中国共産党そのものなのである。
▼1年間にわたり若者たちが壮絶な抵抗を見せた香港で、7月1日に香港国家安全法が施行されてから、香港におけるウイルス感染者が一気に増加した。不幸なことだが、偶然ではない。中共が侵食すれば、そこに中共ウイルスが蔓延することを如実に示している。
▼中国共産党の暴力はすさまじく、その残虐性は人類史上でも類を見ない。中共に比べれば、どんな独裁者も小さく見えてしまうのだが、分かりやすい寓話として、以下述べる。「もしも21世紀の今日、ヒトラーのナチス・ドイツが東シナ海の対岸に存在したとする。日本は、その友好国でありたいと願うか。それと正常な外交関係を結ぶか」。
▼中共が地球上から消滅した時、中共ウイルスも消えるだろう。ただし、絶対の条件がある。その残滓もふくめて「完全に」消滅した時に、である。(5回了)