仕事ができるリーダーに備わる三つの気質

成功するリーダーがもっている気質とはどのようなものでしょうか?

「ハーバード・ビジネス・レビュー」は、最近、リーダーの実力を見る際に、従業員の現在の役職での働きぶりは重要ではないという説を紹介しています。

この論文の作者であるチャモロ・プリミュージク博士によると、成功するリーダーは必ずしも職場において目立つ人や自信のある人ではありませんが、彼らには共通する三つの気質が備わっていると指摘しています。

1. 平凡で面白みがない

チャモロ博士の言う「平凡で面白みがない」とは感情面での成熟を意味します。このような人の多くは落ち着いていて、親切で優しく、仕事はもちろん一生懸命こなすタイプです。

2. 心の知能指数(EQ)が高い

チャモロ博士よると、効率のいいリーダーは基本的に人を管理しますが、プロジェクトの管理はしません。ここでいう人を管理するとは、従業員たちの心にも気を配ることです。

これらの成功者は、感情的になったり、他人の感情を害するような行動をとったりすることはせず、冷静に物事を処理することができ、従業員の不満も適度に解消することができます。

3. 誠実で正直である

誠実で正直な人は誘惑に惑わされることがなく、不道徳なことや違法な取引をすることはほとんどありません。才能ある人材の不道徳な行いは一つの組織を滅ぼしかねません。

道徳心の強いCEOが会社にもたらした利益率は9.4%であるのに対し、道徳心が強くないCEOが会社にもたらす利益率は1.9%にまで低下したという研究データーもあります。

信頼できるリーダーは皆、高い道徳心を持っているとチャモロ博士は指摘しています。

 

したがって、企業が高いキャリアの人材を蓄積したり育成したりするときは、何事にも落ち着いて対応することができ、正直で信頼に値する人に注目すべきです。そのような人こそ、会社を成功へと導くリーダーの素材だといえるでしょう。

(翻訳・文亮)