ポンペオ国務長官、パンデミックで世界が 中国共産主義の脅威に「目を覚ます」

2020/05/11 更新: 2020/05/11

マイク・ポンペオ米国務長官は5月7日、このパンデミックによって、中国の共産政権がもたらす脅威に世界が警戒するようになったと述べた。

「今や全世界が目を覚まし始めています」と、ポンペオ氏は「スティーブ・グルーバー・ショー(The Steve Gruber Show)」のラジオインタビューで語った。

トランプ政権の中国に対する強硬姿勢についてポンペオ氏は、「私が思うに、彼ら(他の国々)はトランプ大統領が行ってきたことを見て、自らも同じ問題に立ち向かわなければならないことに気付きつつあります」と話した。

「今や世界中の人々が、この独裁政権が私たちとは違っていることに気づいたと思います」

ポンペオ氏の発言は、中国共産党による感染拡大の隠ぺいが注目される中で発せられた。このパンデミックの起源の調査を要求する西側諸国の数は、欧州連合 (EU) を含め、日増しに増えている。

自由 vs 独裁

5月6日の大紀元の番組、「アメリカの思想指導者(American Thought Leaders)」のインタビューで、国務省の報道官、モーガン・オルタガス氏はこれについて更に詳しく述べた。

オルタガス氏によると、このパンデミックは、自由な国とそうでない国の危機に対処する方法の違いをはっきりと浮き彫りにした。自由のない国は透明性を欠いている。

「独裁主義の社会が民主主義の社会と比べてパンデミックにどう対処するのか興味があるのなら、私にとっては今までにないくらい明白です。このような透明性は自由で開かれた社会からしか得られません」とオルタガス氏は述べた。

中国、北朝鮮、イランなどの独裁政権を例に挙げ、オルタガス氏は、「我々は、彼らが感染者数を過少報告しているだけでなく、死亡者数もかなり過少報告している可能性が高いと考えています」と話した。

リークされた文書と中国にいる住民からの直接の情報に基づいた大紀元のこれまでの報道では、中国当局が中共 (中国共産党)ウイルスの感染者数と死亡者数を過少報告していることを示している。中国当局は中国北部での新たな流行の深刻さを隠ぺいし続けている。

オルタガス氏は、北朝鮮がウイルス感染者がいないと主張していることについて、「もちろん、奇跡は毎日起きていますが、これは違うでしょう」と話した。

「問題の混同」

ポンペオ氏は中国共産党に対し、感染の起源に関する情報を提供するよう繰り返し求めている。

ポンペオ氏は5月6日の記者会見で、「必要なサンプルがまだ提供されていません。いまだにアクセス出来ない状態です」と述べた。「彼らは不透明なままで、私たちの研究者や疫学者が必要とする重要な情報へのアクセスを拒否し続けています」

トランプ政権は、パンデミックの発生源についてまだ結論に至っていない。「情報機関は、ウイルスの正確な発生源を調査している段階です」とポンペオ氏は述べた。

オルタガス氏は、ウイルスの起源についての最近の米政府高官の発言は一貫していないというメディアの主張に反論した。ウイルスが自然に発生したのか、研究室から漏れたのかについて、人々は「問題を混同」しているという。

米統合参謀本部議長のマーク・ミリー氏は5月5日、このウイルスは「自然に発生したもので、人工的ではない」と示す証拠のほうが大きいと述べた。これは、米国家情報長官が先週下した結論と同じである。研究室から誤って漏れたのか、あるいは意図的に漏らされたのかという二つ目の問題について、ミリー氏は、「いずれも決定的な証拠はないが、意図的なものではなかった可能性が高い」と述べた。

オルタガス氏は、「もちろん、自然的に発生したウイルスが研究室から漏れた可能性はあります。人工的なウイルスである必要はありません。また、情報機関が示したように、意図的ではなく、研究室から誤って漏れた可能性もあります」と述べた。

ポンペオ氏はラジオインタビューで、中国共産党は「文明的な社会の一員として」国際社会に参加するかどうか、選択をしなければならないと述べた。

「私たちはみな、旧ソ連の歴史を知っています」「中国共産党は、この星で非常に長い間、独裁政権が行ってきたことと同じように行動したいのでしょうか?」

「そうすれば、トランプ大統領はアメリカ国民を守るために正しい行動を起こすでしょう」

(大紀元日本語ウェブ編集部)
 

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