現代人ストレスの元

ストレスは生きていく上で誰でも経験するもの。しかし、ストレスはどこから来るのか?ストレスの出所、いわゆる“ストレス源”は、私たちにストレスを感じさせる出来事又は環境である。もし、長い間ストレスのある状態でいると、心身に悪い影響を及ぼし、知らないうちに健康を損なう。まさに、隠れた殺し屋になのだ。

現代人のストレス源には、どういうものがあるか?大別すると個人や家族、社会から発生していることがある。

個人によるストレス

(1)疾病

病気が個体にもたらすストレスの強さは、疾病の重さと個人の年齢に関係する。重い病気がもたらすストレスは軽い病気によるものよりも強い。幼い子どもは、病気と死に対する理解に限界がある。幼児のストレスに対する評価は、例えば、今、気分が良いかどうか、今、遊びに行けるかどうかで現在を基準にしているが、成年者の病気によるストレス評価は、現在と将来も含まれている。例えば、障害を負うのではないか、あるいは、死亡するのではないかと将来のことも心配の対象になる。そういうわけで、大人のストレスの感知度は、子どもよりも強い。

(2)衝突

個人の内部から来るもう一つのストレス源、双趨衝突、双避衝突、及び趨避衝突が含まれる。 “双趨衝突”は欲しいものが二つあり、一つしか選べない時に生じる衝突で、どれも捨てがたい困惑する心理。“双避衝突”は両方とも選びたくない状況だが、必ず一つ選択しなければならないときに生じる衝突で、どっちも困る困惑な心理状況。“趨避衝突”はある目標、またはある状況が同時に惹きつける性質と逃避する性質を持つときに決定できない内なる衝突で、間に挟まれ困惑する心理。

家庭によるストレス

(1)家庭の経済

家庭の経済状況は常に見られるストレス源。特に親の立場であるが、社会ニュース事件でこういうストレスと関係する家庭自殺事件の悲劇をよく目の当たりにする。

(2)家庭内の摩擦

家庭内の摩擦は大人と子どもに関らず、ストレスと情緒不安定にさせると同時に家庭内でよく見られるストレス源である。

(3)新生児の到来

家に新生児がいることは喜ばしいことだが、ストレスをもたらすかもしれない。例えば、親は、これからお金がかかるから、もっと稼ぐ必要があると思うだろうし、子どもの健康の心配、子どもの面倒を見るストレス(特に性格上気難しい子ども)などがある。

(4)家族の病気と死亡

家族の病気と死亡は、親、子ども、兄弟あるいは配偶者にとってとても強いストレスになるもので、とてつもなく深い傷や気を落とす事になるかもしれない。

社会によるストレス

(1)学校とストレス

通学年齢の子どもと青少年にとって、学校での生活は最もよく見受けられる社会ストレスの元で、試験、成績、友達関係などを含む。

(2)仕事とストレス

大人にとって仕事はよくあるストレスの元。失業や同僚との関係がうまくいかない、それなりの出世を遂げていない、仕事上の把握、自信と管理の欠如などを含む。

(3)環境のストレス

私たちがいる環境自体がストレスの元の一つになることがある。混雑や騒音、居心地悪い温度、健康を害する恐れのある環境などが含まれる。
 

ストレス源を減らすことはストレス解消方法の一つだが、多少のストレス源の発生は避けられない。私たちがストレスの出所をわかることでストレスに対し適正の方法で調整し、ストレスの溜まり過ぎを防ぐことができる。