アジア人によく見られる育児の欠点

アジアの国々では育児の考え方においていささか欠点がある。例えば、生まれてから6カ月は完全に母乳で育てるようにし、その間噛んで柔らかくした食べ物を幼児に与えないほうがいい。なぜなら、HIVに感染させる可能性があり、もし噛んだ人の歯茎が出血していたら食べ物に混ざり幼児の血液系統に入り込んでしまうからだ。

1.父母の正確な栄養観念をつくる

ワシントンに本部を置く国際食糧研究所(IFPRI)の研究によれば、食糧不足の開発途上国での幼児の栄養不良解決には、父母が正確な栄養観念を持つことが大切だという。同研究所食品消耗栄養部のマリー・ルエル(Marie Ruel)主任は、「もし、幼児期に間違ってしまえば、その後の成長、特に認知する部分の能力の発達を補うことが出来ない損害を作ってしまう」と話している。

2.母乳を与える

母乳で育てることは、欧州の方が北米より多く、また北米のほうがアジアよりも多い。米国国家衛生研究院(NIH)の研究では、たとえ出生時の体重が標準より少なくても生後6カ月までの食事を全て母乳で与えれば、子供の知力は粉ミルクや早い時期から固形物を与えられて育った子供より高いことが明らかになっている。

 研究員は、出生時の身体つきが正常値より小さくても、生後6カ月まで母乳で育った子供は5歳になった時、知能テストによって3カ月までしか母乳を与えられなかった子供よりも知能指数が高いことを発見した。子供を生後6カ月まで完全に母乳だけで育てるということは子供の心と知力を発展させるためには良い選択だと言えるだろう。

3.1歳以下の幼児に蜂蜜を与えてはいけない

米国食品医薬品局(FDA)の資料によると、ボツリヌス菌は環境の中に普遍的に存在し、蜂蜜にも含まれる。幼児の腸内では有益な微生物が未発展な状態であるため、容易にボツリヌス菌芽胞が原因となる乳児ボツリヌス症(Infant Botulinus)を引き起こしてしまう。このため1歳以下の幼児に蜂蜜を与えてはならない。

4.噛んで柔らかくした食べ物を幼児に与えない

米国疾病予防管理センター(CDC)の科学者は、ある国では食べ物を噛んでから幼児に与える習慣がある。しかし、もし母親或いはベビーシッターがHIVに感染していたら子供にウィルスを伝染させてしまう可能性が強いと話す。彼らはすでに3例を実証している。2例はマイアミ、1例はメンフィスだ。

 HIVウィルスに感染した母親或いはベビーシッターの唾液自体は子供にウィルスを映すことはない。しかし、血液が混ざっていた場合は感染性を持つ。もし彼女たちの歯茎が出血していたら、血液が食べ物に混ざり、それを子供が食べればウィルスは伝染する。ウィルスは傷口、潰瘍、口腔の炎症或いは消化器官の出血を通して幼児の血液系統へと入り込むので注意が必要だ。

(翻訳・坂本)