マリファナと精神病の繋がり 息子を失った母から

シェーン・ロビンソンはとてもチャーミングで活気があり、熱意のある青年でした。ある時、ボート遊びをしている最中に怪我をして鎮痛剤を飲みました。しかし、効果が薄かったので怪我の痛みを和らげる為、マリファナを吸うことにしました。

近年、マリファナは簡単に手に入れることができ、多くの人が使用しています。その割合は煙草やお酒を飲む人より多いとのことです。ですがその危険について知っている人は少ないようです。

『Tell Your Children: The Truth About Marijuana, Mental Illness, and Violence』の著者であるアレックス・ベリンソンは処方箋の研究を行っています。そしてマリファナについて正しい認識がされていないことに警鐘を鳴らしています。

「マリファナ支持者はマリファナの解禁により、租税収入が増えると主張しています。ですがマリファナを解禁した国は1%程税収が減少しています。マリファナを販売することが出来るお店は利益が無く、またマリファナを育てるには二酸化炭素排出量も多く、環境にも良くありません」

chuck herrera/Pixabay

シェーンの母であるローリーは息子の為、また自身も医療従事者だったこともあって、マリファナに対する研究を開始することにしました。当時は800件、今では2000件以上のマリファナに対するデータがそろえており、医療関係者の間では精神病とマリファナが親密に関係していることは常識となっています。

最近の調査により、マリファナの使用率が2倍になったことで、それに関する事故も2倍になっていると発表がありました。中毒による症状は激しい吐き気や精神分裂症などで、そのリスクは若い人の方が高く、発病すると生涯それに苦しむことになります。マリファナは更に強力なドラッグを始めるきっかけにもなっています。多くの人はマリファナがどれほど強いドラッグか理解していません。

マリファナはまだ知識の無い学生や若い人にまで被害が及んでいます。誤った認識により、落ち込んだときや身体が痛いときなどに気軽にマリファナを吸ったりする人もいます。両親がマリファナを吸っていた家庭はそのリスクを甘く見ている傾向があります。

シェーンはマリファナを止めてしばらくした後、家族の所有していたキャビンへ引っ越しました。ローリーは彼がマリファナを止めてしばらく経過していた為、安心していました。しかしその6ヶ月後、彼は自らの命を絶ちました。

その後の研究でマリファナを止めてから6ヶ月以上経つと自殺のリスクが上がることが発表されました。それから彼女はマリファナの危険性を世間に知らせる為、彼女の実体験をウェブサイトで公開することにしまいた。

Courtesy of Lori Robinson

彼女はウェブサイト上でこのように語っています。
「若い時は間違いから多くのことを学びます。ですが私の息子はそれと引き換えに命を失いました」

「私達は子供の時に多くのことを経験し、学びます。ですが健康に成長し、親より長生きすることは当たり前ではないのです。残念なことに私はそれを思い知らされました。息子を失った日は私と私の夫にとって、今後決して忘れることのできない日になったのです」

(大紀元日本ウェブ編集部)