社会から見捨てられても、子供たちは見捨てない!

小さな女の子のクリスマスプレゼントにホームレスが泣く

多くの子供は、クリスマスが大好きですね! いろいろプレゼントがもらえますから。しかし今回ご紹介する6歳の女の子は、ちょっと普通の子とは違います。彼女はホームレスの人々に、プレゼントをあげたいと考えました。

クリスマスイブに、6歳のペアリー・ローズ・マクゴーワンちゃんは、家族と一緒に映画『メリー・ポピンズ』を見ました。映画館を出る際に、ペアリーちゃんは近くの戸口のそばに浮浪者が座っているのを見ました。
 

映画『メリー・ポピンズ』(パブリックドメイン)

 

クリスマスイブの日です。翌日はクリスマス。彼女はプレゼントの箱を開けた時、自分がいかに幸せか、そしてあの浮浪者がいかに恵まれていないのかに気づきました。彼女は57歳の祖父・マーティンさんに、路上で暮らすホームレスの人にプレゼントをあげたいから…とあるお願いをしたのです。

可愛い孫の願いを聞いたマーティンさんは、それを聞き入れ、たくさんの人に配れるほどの、ポタージュスープ、サンドイッチ、フライドポテト、スイーツ、そして靴下に入れたプレゼントをこしらえたのです。

それから、孫とお爺さんは英国の西ダンバートンシャー郡にある家からグラスゴー市内に向かい、午後はプレゼントをあげる人を探しました。ペアリーちゃんの叔母のテレサさんによれば、2人は最初、車で探していたのですが、なかなか見つからないので、車を降りて、徒歩で探したとのことです。

ペアリーちゃんは2人で街中を周り、たくさんのプレゼントを配りました。ある人はプレゼントを受け取ると、泣き出してしまいました。

「感動してわけがわからないよ」

と言うのです。

泣いていた人は、プレゼントそのものではなく、その心に感激したのですね。

誕生日プレゼントを皆と分かち合いたい6歳の女の子

アルマーニ・クルースちゃんは6歳の誕生日を迎えたとき、母親のアルテシャさんに「どんなプレゼントがほしい?」と聞かれ、彼女は恵まれない人を助けたいと答えたそうです。

その後、この街にはティアラを頭に載せてプリンセスの格好をした女の子が(誕生日なので)、露店を出しているという光景が出現しました。でもこのプリンセスは物を売っているのではなく、プレゼントを配っているのです。露店にあるのは、ホームレスの人たちのための食べ物だったのです。

お母さんによれば、この子は常日頃から、ホームレスの人を助けたいと言っていたそうです。6歳と小さくてもアルマーニちゃんの人助けをしたいという心は大きいのですね。

 

4〜6歳の子に1ドルをあげたら、どう使う?

どっきり番組で、まず目立つようにアイスクリームの露店を設置し、そして鋪道の隅にホームレス役の人を座らせました。スタッフはランダムに4~6歳ぐらいの子を見つけて1米ドルを渡し、隠しカメラでその後の様子を撮っていきます。果たして子供たちは、アイスを買って食べるのか、はたまたお金をおなかを減らしてかわいそうなホームレスにあげるのでしょうか?

最初は、お父さんに手を引かれて歩く男の子です。彼はお金を見て、それからアイス屋さん、次にホームレスを見ました。ちょっと悩んでいましたが、笑顔で走っていき、1ドルをホームレスの人に渡しました。走って戻ってきた息子を、両手を広げて抱きとめたお父さん、『よくやった! いい子だね』と、心の中で叫んだのでした。

男の子は笑顔で走っていき、1ドルをホームレスの人に渡しました(Karasu / PIXTA)

次に、もう少し年上の女の子が。彼女も少し考えていましたが、やっぱりもらったお金をそのままホームレスの人に渡しました。

3人目のぽっちゃりした可愛い女の子は、アイス屋さんに走っていき、つま先立ちでアイスをくださいなと買い物。でも自分で食べるのじゃなくて、それをホームレスの人にあげたのです。彼女はアイスのご褒美として、ちょっと離れて見ていたパパの、素敵なハグとチューを味わいましたとさ。