トヨタ・GM・アームなどが自動運転で連携 システム共通化へ

2019/10/09 更新: 2019/10/09

[サンノゼ(米カリフォルニア州) 8日 ロイター] – ソフトバンクグループ<9984.T>傘下の半導体設計大手、英アーム・ホールディングスは8日、自動運転車向けの共通のコンピューターシステム構築に向けて、トヨタ自動車<7203.T>や米ゼネラル・モーターズ(GM)<GM.N>などとコンソーシアム(企業連合)を立ち上げると発表した。

名称は「自動運転車コンピューティング・コンソーシアム(AVCC)」で、3社に加え、部品メーカーのデンソー<6902.T>や独ボッシュ[ROBSCJ.UL]、独コンチネンタル<CONG.DE>のほか、アームの技術を採用する半導体の米エヌビディア<NVDA.O>とオランダのNXPセミコンダクターズ<NXPI.O>も参加する。

自動車メーカーや情報技術(IT)企業が自動運転車の開発を進める中、専門家の間では車両に搭載されるチップの数が増えると予想されている。しかし、自動運転ソフトウエアの開発で現在使われている試験車両は、データセンターなどで使う、サイズが大きく消費電力も多いチップを搭載している。半導体や自動車メーカーは、チップの小型化と消費電力削減を大幅に進める必要性で一致している。

AVCCはまず、コンピューターシステムのアーキテクチャ(基本設計)共通化に取り組む。自動車メーカーがさまざまな業者の半導体で作動するソフトを開発できるようにするのが狙いだ。

アームによると、AVCCの研究はメンバー以外も利用可能となる。

Reuters
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