香港地下鉄、運行一部にとどまる 覆面でのデモから一夜明け

2019/10/07 更新: 2019/10/07

[香港 7日 ロイター] – デモ参加者のマスク着用を禁じる「覆面禁止法」に反発して数万人の市民が覆面で参加したデモから一夜明けた香港では7日、地下鉄の運行が一部にとどまるなどインフラへのダメージが続いている。

6日のデモは、当初はおおむね平和的に行われたが、警察が違法な集会だとして強制排除に乗り出し、衝突に発展。デモ隊がレンガや火炎瓶を投げつけたのに対し、警察は催涙ガスなどを使った。この衝突で多数のデモ参加者が拘束された。

香港政府は祝日となる7日に声明を発表し、「公共の安全が脅かされており、香港全体の公共の秩序が非常に危険な状況の瀬戸際に追い込まれている」とした。

同日午後には複数の地区でさらなる抗議活動が予定されている。

地下鉄運営の香港鉄路(MTR)は同日、「深刻な破壊行為」により、大半の駅が一時閉鎖されたと発表。金鐘(アドミラルティ)や湾仔(ワンチャイ)といった主要駅も含まれている。

5日には全線で運休となったほか、6日も一部運行にとどまっていた。

MTRによると、修復のため全線が午後6時(日本時間午後7時)に運行を取りやめる。これは通常よりも4時間以上早い。全線の1日あたり乗客数は約500万人。

6日早くに店を閉めていた食料品店は、大半が7日午前までに開店した。多くの企業や店舗はデモ活動が続くこの4カ月間、何度も閉鎖を余儀なくされている。

Reuters
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