対韓輸出規制、WTO含め各国に説明 世耕氏「専門家が聞けば常識的」

2019/07/23 更新: 2019/07/23

[東京 23日 ロイター] – 世耕弘成経済産業相は対韓輸出規制について、23、24日にジュネーブで開かれる世界貿易機関(WTO)の一般理事会も含め、関係各国に説明する考えを示した。「安全保障のための輸出管理制度の適切な運用に必要な見直しで、専門家が聞けばきわめて常識的な話。各国にしっかり説明したい」と、23日の閣議後会見で語った。

輸出規制強化に関し、世耕氏は「WTO(の規定)違反との指摘は全くあたらない」との認識をあらためて示した。「輸出管理問題は安全保障に直結する」との認識も併せて示し、事前に合意した情報公開ラインを巡って韓国側が「一方的に崩していることは大変、残念」と述べた。

東京電力の福島第2原発の廃炉方針に関しては、政府が掲げる2030年度の原発比率目標の実現を念頭に「詳細は申し上げないが、引き続き達成可能」と語った。

原油調達を巡って「中東からの原油調達は今後もかわらず重要」とする一方、「調達先の多角化を進める観点からは中東以外の権益確保や国内資源の開発なども継続する」との考えも述べた。

 

(山口貴也)

Reuters
関連特集: 国際