米、中国国営企業に制裁 イラン産原油の輸入で

2019/07/23 更新: 2019/07/23

[ワシントン 22日 ロイター] – ポンペオ米国務長官は22日、米国の対イラン制裁に違反してイラン産の原油を輸入したとして、中国国営の石油会社、珠海振戎に対する制裁を発動したことを明らかにした。

トランプ政権はイラン核合意から一方的に離脱し、同国への制裁を復活させている。ポンペオ氏は講演で「制裁に値する行為があれば発動すると、これまで表明してきた」と強調した。

一方、中国側は米国の制裁発動に反発。米国の首都ワシントンにある中国大使館の報道官は、米国による一方的な制裁発動だと批判し、「即座に不正行為を是正し、他国の法的権利と利益を尊重するよう米国に要求する」と述べた。

珠海振戎は北京に拠点を置き、主にイラン産の原油取引を手掛ける。オバマ政権下でもイランとの取引を巡り2012年に制裁が発動された。

Reuters
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