裁判所で走り回る2歳の女の子 警察官が遊び相手に「犯罪者捕まえるだけが仕事じゃない」

2016年1月27日、ホセは交通事故の裁判で法廷に呼び出されていました。彼にはアビという2歳の女の子がいて、自分が法廷に出廷している間、その子の面倒を見てくれる人を探さなければいけませんでした。しかし、ベビーシッターを探す時間がなく、仕方なく法廷にアビを連れていくことにしました。自分の番を待っている間も、アビはじっとすることなく、ずっと退屈でホールを走り回ったりして遊んでいました。

2歳の子供ですから、じっと待てないのも当然です。アビが動き回るので、ホセはアビから目を離せません。

ついに、ホセの順番が来ました。しかし、直前になって法廷内にアビを連れて入ることはできないと言われてしまいました。こうなると予想はついていたものの、法廷の外に2歳の子供を一人で放置しなければ状況になり、本当に困ってしまったホセ。

ちょうどホセがホールで順番を待っていた時に、警部補のケビンが同じくホールで座っていてずっとアビの走り回る様子を見ていました。そして、アビが法廷内に入っていけないのも知っていたのです。自分自身も子供がいるケビンは、子供のいる大変さを分かっているため、自らアビのベビーシッターを買って出てくれました。

 

ホセが裁判中、アビは心の広い警察官と一緒に過ごしました。二人は手をつないで散歩したり、外の噴水のところに行ったり、ホールにいた裁判所の職員からおやつをもらいに行ったりと仲良く過ごしました。

そして、二人でアニメを見ていたのですが、眠たくなったアビはケビンのお腹に頭を乗せて眠ってしまいました。

 

後にケビンは「私も子供がいるので、子供をどこかに連れていく大変さを知っています。私たちは犯罪者を捕まえるためだけじゃなく、もっとよりよい社会にするために働いているんです」と話してくれました。

アビとケビンの様子がホールの防犯カメラに収められていて、その愛らしい様子がネットで公開されたのですが、多くの人からコメントが多数寄せられました。

ある人は「子供が走り回る体力ってものすごいね」とコメントを書いてくれました。
また「ケビン、よくやったよ。制服が素敵だね」というコメントをくれた人もいましたし、「本当に感動しました」という人もたくさんいました。

 

(大紀元ウェブ編集部)