米大統領、ロッキードにヘリコプター工場閉鎖計画の撤回求める

2019/06/17 更新: 2019/06/17

[14日 ロイター] – トランプ米大統領は14日、米防衛大手ロッキード・マーチン<LMT.N>に対し、ヘリコプター部門シコルスキーのペンシルベニア州にある工場の閉鎖計画を撤回するよう求めた。

ロッキードは1週間前に同州コーツビルの工場を閉鎖すると発表。ヘリコプターなど回転翼航空機業界の長年の低迷を理由に挙げていた。同工場は「シコルスキーS‐92」と「S‐76D」の「仕上げ工程」を担っているという。

トランプ氏はツイッターへの投稿で、同工場の「操業継続」についてロッキードのマリリン・ヒューソン最高経営責任者(CEO)と話をしたと明らかにし、CEOが「近く決定を下す」とした。

「好景気に沸くペンシルベニアで、少しの問題も起きてほしくない。雇用者一人ひとりが大事だ。ロッキードにも好景気に沸いてほしい!」とツイートした。

ペンシルベニアは過去の米大統領選で重要州とされることが多かった。トランプ氏は2016年大統領選で同州を制している。

ロッキードは、ヒューソンCEOがトランプ氏とコーツビル工場の今後の選択肢について話し合いを行ったと認めた。同社のツイッターへの投稿によると、CEOは工場閉鎖回避に向けた「さらなる選択肢を模索することに合意した」という。

ロッキードは元々、同工場の年内閉鎖を計画していた。

Reuters
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