あなたには知らない日焼け止めの真実…1日だけで血液へ

には手放せない日焼け止め。しかし、たった一日、日焼け止めを使用しただけで、それらの成分が体内の血流にまで浸透していることが、アメリカ食品医薬品局の研究で明らかになった。

日焼け止めには共通して何種類もの成分がふくまれている。市販されている4種類の日焼け止めに含まれる化学薬品が、24人の健康な被験者の血流にどのように吸収されているのかを調査した研究が、5月6日の米国医師会雑誌に掲載された。

2018年7月から8月の間、科学者たちは日焼け止めに通常含まれるアボベンゾン、オキシベンゾン、エカムスル、そしてオクトクリレンについて調査した。被験者はローション、クリーム、またはスプレータイプの日焼け止めのどれか1つを1日に4回4日間、身体の水着で隠れていない場所に塗る。一人の被験者に対し、1週間で合計30個の血液サンプルを徴収しました。

血液サンプルにプラズマレベルの解析を行った結果、科学者たちは血流のなかに日焼け止めに含まれる有効成分が高い数値で存在していることを突き止め、4つの化学成分が体内の血流に吸収される値は、政府の調査を必要としないFDAの推奨する基準値をはるかに超えるレベルの値だった。

さらに、3つの化学成分は日焼け止めを毎日使うことで血流に蓄積されていき、最低でも使用後24時間は体内に残っているということがCNNで報告されています。NYデイリーニュースによると、ほとんどの被験者たちは、化学薬品が体へ与える影響を測る基準値である、0.5ng/ml毒性学的閾値(TTC)を1日で超える化学成分を体内に吸収していた。4つの化学薬品のうちオキシベンゾンが突出した高い数値で、体内の血流に吸収されていることがわかりました。最高値で209.6ng/mlの値が出ています。

環境ワーキンググループ所属の科学者デイビット・アンダーソン氏は、「研究結果によると、オキシベンゾンが断トツで高い数値を表している。オキシベンゾンは他の3つの化学薬品に比べ、約50から100倍の高い濃度で体内に吸収されていることが分かった」と述べた。

この結果にも関わらず、専門家は日焼け止めの継続使用を推奨している。この研究は、日焼け止めの使用を控えるべきということを示唆してないと強調している。イエール大学の皮膚科学者であり米国皮膚科学会の広報担当者である、デイビット・リフェル博士はCNNの報道で、特定の成分が体内に吸収される医学的意味を究明し、この結果を評価するためのさらなる研究が必要であると述べた。

医薬品評価研究センターのジャネット・ウッドコック博士とトリサ・ミシェル博士は製品に使われる成分が血流へ吸収されるということは必ずしも安全ではないということにはならないという共同声明を出した。

彼らは、SPF15の日焼け止めがどれだけ皮膚がんの予防に効果的であるかを強調している。「むしろ、この結果を受けて、繰り返し使用される成分の安全性を究明するために、さらに研究する必要がある」とウッドコック博士とミシェル博士はFDAのウェブサイトでコメントを出した。

(大紀元日本ウェブ編集部)