米国のエルサレム総領事館、4日付で在イスラエル大使館に吸収統合

2019/03/04 更新: 2019/03/04

[ワシントン 3日 ロイター] – 米国務省は3日、「パレスチナ代表部」として機能しているエルサレム総領事館を新しい在イスラエル大使館に4日付で吸収すると発表した。

統合方針は昨年10月にポンペオ米国務長官が明らかにしており、3月初めに実行されるとの見方が広がっていた。統合方針に対しては、聖地エルサレムを巡る対立でトランプ米政権がパレスチナ側の懸念を軽視していることを示す動きだとして、パレスチナ側から反発の声が上がっていた。

米国務省のパラディーノ報道官は今回の決定について、業務の効率化が狙いであり、「米国の外交活動および領事業務の完全な継続性」は確保されると表明。声明文で「エルサレム、ヨルダン川西岸もしくはガザ地区に関する米国の政策の変更を示すものではない」と説明した上で、「エルサレムにおけるイスラエルの主権の具体的な境界は、当事者間の最終的な地位交渉次第だ」とした。

Reuters
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