北朝鮮、制裁解除へ核施設の一部閉鎖を提案=米国務省高官

2019/03/01 更新: 2019/03/01

[1日 ロイター] – 米国務省のある高官は、北朝鮮は、大量破壊兵器を直接対象としたものを除くすべての国連制裁の解除条件として、寧辺の核施設の一部閉鎖を提案したと述べた。

高官は記者団に「われわれが直面した問題は、現時点で北朝鮮が大量破壊兵器プログラムの完全な凍結に前向きではなかったことだ。制裁解除で多額の資金を与えることは、実質的に大量破壊兵器の開発を手助けすることになる」と述べた。

トランプ米大統領は前日、米朝首脳会談後の記者会見で「北朝鮮は基本的にすべての制裁解除を要求した」と発言。

これに対し北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相はその後の会見で、北朝鮮は「人民生活に影響する項目および軍事制裁と無関係」な制裁の解除を求めたとして、提案したのは全面解除ではなく一部解除だったと反論した。

高官によると、寧辺核施設の閉鎖についての両国の見解は異なっていた。

「北朝鮮が提案したのは、一部の閉鎖だった。寧辺には複数の施設があり、かなり正確にすることが重要だ。北朝鮮は具体的な定義の提示に苦労していた」と述べた。

Reuters
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