大紀元時報

昼には召使い、夜には金持ち

2019年02月09日 15時26分

昔、周国に尹と言う大金持ちがいた。彼の家には何百人もの召使いがおり、彼らは朝から晩まで働き、休みはなかった。その中の一人の年老いた召使いは、毎晩同じ夢を見ていた。夢の中で、老人は自分が国王になり、毎日宮殿で宴会を楽しみ、栄耀栄華を極めていた。

ある日、一人の男はこの召使いが骨身を削って働く様子を見て、哀れに思い慰めた。しかし、この召使いは言った。「人生百年余り、昼と夜が半分ずつを占めている。昼には召使いの仕事で確かにつらいが、夜になると国王になり、この上ない喜びがある。何の不満もないのだ」

一方、尹は裕福だったが、毎日世事に立ちまわり、家事を取り仕切ることに心身疲れ果てていた。夜になるとすぐ眠りに落ち、毎晩夢を見ていた。夢の中で、尹は召使いになり、全ての重労働を彼一人が背負わなければならず、いつも叱られていた。

尹はこのことでずっと苦しんでいた。仕方なく、賢明な友人に相談に乗ってもらうことにした。友人は、「貴方は身分が高く、一般の人をはるかに超えた裕福な生活を送っている。昼間は享楽にふけり、夜は召使いになる。このように安逸と苦労が交互に繰り返すのはまさに天理に合っている。貴方は昼と夜の両方を楽しみたいと思っているが、それはありえないことだ」

友人の話を聞いて何かを悟った彼は、家に戻ると召使いたちに優しく接するようになった。それからは悩みも減り、夢の中の辛さも軽減されたと言う。

(翻訳編集・蘭因)

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