人を動かす内なるものとは? 自問自答を促す芸術舞台、神韻

「俳優として芸能者として、非常に感動しました」俳優マシュー・フリン氏は1月15日に初めて、中国文化の復興を掲げる神韻芸術団の公演をリンカーン・センターのデビッド・H・コック劇場で鑑賞した。

「予想だにしなかった感情を引き起こしました。正直に言うと、深く胸を打つものなのです。あなた自身で確かめて欲しい。要するに、見逃してはならないものです」とフリン氏は語った。

「事実、とても神性さに関わるものです。自身を問いかけるもので、他の人も宿題にして問いかけて欲しいと思う」フリン氏は、この宿題となるものは紛れもなく精神性に関わるもので、「人を動かす内なるもの」と例えた。

フリン氏は、舞台芸術監督による複雑な構成を称賛した。「言い表すことができないほどの特別に美しいものをすべてまとめて作り上げた舞台です」

作曲家でメディア・アーティストのグレッグ・アーノルド氏は、舞台は彼が携わり鑑賞してきたニューヨーク文化と大きく違う点に感銘を受けた。

「興味深い構成でした。米国が慣れ親しんだものとは異なります」「広大で深遠な文化のある国を説明するための、ほんの導入部分に過ぎないのでしょう」

共産主義体制の中国で今もなお続く信仰の迫害と精神の抑制についての短編劇は、人々に喫緊の課題を示した。神韻公式サイトによると、自由な表現を許容する西側社会でのこの舞台表現を共産党は恐れている。神韻は中国本土での公演をまだ実現していない。

「現在も起きている弾圧とは、どれ程のものなのかはわかりません。私たちは中国の多くのことを知るべきだと感じました」と、フリン氏は述べた。

五千年の伝統文化復興を掲げる神韻芸術団。日本ツアーは1月16日から2月5日まで。京都、大阪、八王子、東京、埼玉、福岡で公演を行う。神韻芸術団について詳しい情報やチケット購入については、ja.shenyun.comの公式サイトへ。

(編集・甲斐天海)