世界エイズデーは1988年世界保健機関(WHO)がエイズ蔓延防止や正しい知識を広めることを目的として制定した。先日中国では、ゲノム編集によってエイズ感染を防ぐ特性を持つ双子が生まれ、倫理などの問題から国際的に批判を受けている。このような研究の背景には厳しい現状があった。

 

中国疾病予防コントロールセンター(CCDC)によると、中国国内のエイズ患者は125万人にのぼると発表した。感染を把握していない患者を入れれば、約1/3ほどの増加を予想しているとのことだ。

 

中国エイズ学術大会で専門家たちは、2018年第2分期だけでも4万人以上増加し、その中の93.1%が性行為によって感染したと発表した。

 

しかし、「中国民間エイズ感染支援の第一人者」と称される医師・高耀潔によると、2014年の中国エイズ感染者数は公式発表された数値より、少なくとも10倍多い数千万人であり、そのほとんどは献血もしくは受血の過程で感染したと発表した。

 

11月23日、中国疾病予防コントロールセンター副会長は、中国のエイズ感染の主な原因は性行為によるもので95.4%を占めると述べた。また、感染事例によると、70%は異性関係で25.5%が同性関係であると発表した。

 

また、若者の間で発病率の増加が特に目立ち、具体的な数字は出していないが、アフリカ出身の留学生が原因であると言及した。中国教育部の数値によると、毎年アフリカから中国に来る留学生の数は5万人ほどで、この数は留学生全体の10%を占めている。

 

(編集・望月 凛)