大紀元時報

G20、米中首脳会談で貿易摩擦解消の期待感は薄い=専門家

2018年11月30日 17時43分
2017年7月、ドイツのハンブルグで行われた世界経済主要国サミットG20で集合写真の一幕(Stefan Rousseau/Getty Images)
2017年7月、ドイツのハンブルグで行われた世界経済主要国サミットG20で集合写真の一幕(Stefan Rousseau/Getty Images)

アルゼンチンのブエノスアイレスで11月30日と12月1日に行われる世界政経主要国会議G20で、米中両首脳は12月1日に夕食会を予定している。貿易摩擦のほか、北朝鮮などいくつかの問題を議論する。専門家はこの会談で、世界経済に影響を及ぼす貿易戦は期待されるほどの動きはないと見ている。

ホワイトハウスは、中国の知的財産盗用や強制技術移転、国営企業の優遇支援や労働権利の侵害など、不公平な貿易条件を指摘してきた。トランプ大統領は、対中貿易には厳しい姿勢を貫く構えだ。

ブエノスアイレスに発つ前、大統領は記者団に対して「中国は取引したいと思っているだろう。私は取引にはオープンな姿勢だ。しかし正直、今のやり方が気に入っている」と述べた。大統領は、米国は対中関税という形で数十億ドルを得ていると語った。

ホワイトハウスは、米中首脳会談で何も合意がなければ、中国に対して新たな制裁関税を発動すると警告してきた。

米国は2018年、約2500億ドル(約27兆円)相当の中国製品に関税を課した。関税は2019年1月、現在の10%から25%に引き上げられる。さらに、問題解決に進展がなければ、さらに2670億ドル(約29兆円)の中国製品に関税を課す可能性がある。

専門家は、米中首脳会談で市場は大きな進展を期待していない。太平洋人生基金アドバイザーズ(Pacific Life Fund Advisers)の資産配分部門責任者マックス・ゴクマン氏は、「米中首脳の貿易交渉に対する市場反応は(情報の)非対称性から、プラスの動きはマイナスの動きに勝るだろう」「投資家はクリスマス前に貿易摩擦が終止符を打つとは考えていない」と述べた。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は29日、米国と中国が来春まで追加関税の発動を停止した上で、「中国経済政策の大幅な変更を見据えた」新たな協議を行う方向で合意を探っていると伝えた。しかし、同紙が米中双方の関係筋の話として、G20首脳会議に合わせた米中会談で合意が得られるかは不透明だという。

トランプ米大統領は同日、中国との通商交渉妥結に近づいているものの、それを自分が望んでいるかは定かでないと述べた。

世界経済は暗雲の気配=IMF代表

関連キーワード
LINE NEWSに『中国の今を伝える 大紀元時報』を登録する方法
^