米中間選挙、下院は民主・上院は共和が多数で「ねじれ議会」へ

2018/11/07 更新: 2018/11/07

John Whitesides

[ワシントン 6日 ロイター] – 米中間選挙は6日投開票が行われ、FOXニュースとNBCニュースによると民主党が下院を制する見通しとなった。一方、上院は共和党が多数派を維持する見込みだとCNN、NBC、ABCニュースが報道。来年1月から「ねじれ」議会となる。

今回の選挙はトランプ米大統領の政権運営に対する審判とされ、大統領にとって厳しい結果となった。民主党が下院の多数派を奪還するのは2010年の選挙以降初めて。

民主党は下院奪還によりトランプ大統領の納税申告や利害対立の調査を行う権限を手にする。また外交政策ではサウジアラビア、ロシア、北朝鮮に対しより厳しい対応を求めることが予想される。

直近の集計結果では、民主党は下院で過半数を獲得するのに積み増す必要がある23議席のうち14議席を確保した。

下院選では、バージニア州の選挙区で、民主党のジェニファー・ウェクストン候補が共和党現職のバーバラ・コムストック候補を破った。またフロリダ州南部では、クリントン政権時代に高官だった民主党のドナ・シャレーラ候補が、共和党議員が引退した選挙区で議席を獲得した。

上院選では、インディアナ州で共和党のマイク・ブラウン氏が民主党の現職ジョー・ドネリー氏に勝利。ノース・ダコタ州では共和党候補のケビン・クレイマー氏が現職の民主党議員ハイディ・ハイトキャンプ氏に勝利した。

ウェストバージニア州では民主現職のジョー・マンチン上院議員が議席を守った。テネシー州では、共和党のマーシャ・ブラックバーン候補が民主候補を退けた。

また注目されていたテキサス州では、共和党現職のテッド・クルーズ議員が民主党候補で下院議員のベト・オローク氏を抑えて議席を維持した。

2016年米大統領選でヒラリー・クリントン氏と民主党指名候補を争ったサンダース上院議員と、同選挙でクリントン氏の副大統領候補だったケイン上院議員は、バーモントとバージニア州でそれぞれ大差で勝利を収めた。オハイオ州では、民主党現職のシェロッド・ブラウン氏が議席を維持する勢いだ。

今回の中間選挙では、下院は全435議席が、上院では全100議席のうち35議席が改選となった。また全米50州のうち36州で州知事選が行われた。

*内容を更新します。

Reuters
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